è硬å¤ã®æ é¤é£äºçæ³
Transcription
è硬å¤ã®æ é¤é£äºçæ³
肝硬変の栄養食事療法 栄養状態を評価する前に 食生活を 見直しましょう! ●アルブミンは肝臓のタンパク合成機能の指標です。 は肝臓のタンパク合成機能の指標です BCAA (分岐鎖アミノ酸) とは 肝臓の病気が 進行すると… タンパクを合成する材料 BCAAは必須アミノ酸で 体では作れません。 エネルギー源 肝臓の病気が進行すると、行き着く先は肝硬変です。多くは、 ウイルス (C型、B型)が原因ですが、 アルコールの飲みすぎも原因になります。最近では、食べ過ぎにより肝臓に脂肪が蓄積(脂肪肝) して肝硬変になることも分かってきました。 アンモニアを解毒 肝硬変の主な原因 ウイルスが 原因の肝炎 イソロイシン ロイシン ●BTRはBCAA/チロシンモル比 75% 体内のアミノ酸バランスを正常化します バリン ●フィッシャー比はBCAA/AAA (芳香族アミノ酸) 比 (芳香族 酸) 全原因のうちの 15% アルコール多飲が 原因の肝炎 } アミノ酸代謝の指標です 肝硬変の人が長時間食間をあけることは、 健常人の3日間の絶食と同じです。 代償性肝硬変 栄養状態を保つためには就寝前の補食をとることが必要となります。 過食が原因の 脂肪肝 LES (就寝前補食)が必要なのはなぜ? 健常者 非アルコール性 脂肪肝炎 (NASH) 肝硬変患者 非代償性肝硬変 3% エネルギー摂取 エネルギー摂取 グリコーゲンの 貯蔵不良 グリコーゲンの貯蔵 早朝空腹時に… 日常生活に 支障は? 体を作っている筋肉や体脂肪を消耗させないように 就寝前に補食をとりましょう。 栄養状態評価 (アルブミンまたはBTR) い、筋肉が減少する、足がむくむ (浮腫)、お腹に水が溜まる (腹水)、白目が黄色くなる (黄疸)、簡単な 計算ができなくなる (肝性脳症)、などといった症状が出てきます(非代償性肝硬変)。 これらの症状 が出ると、 日常生活に支障を来すようになります。 エネルギー源 エネルギー源として 利用 肝硬変は、初期にはほとんど自覚症状を認めません(代償性肝硬変)が、進行してくると、疲れやす 筋タンパク質 体脂肪 アルブミン3.5以下 ブ 以 BTR3.0以下 以 フィッシャー比1.8以下の方は 補食の取り方として1日のエネルギー量の中から炭水化物・分岐鎖アミノ酸製剤(BCAA)で 200kcalを就寝 前にとります。体内で不足している栄養を補うとともに、 BCAAを補充して栄養代謝機能の改善を図ります。 肝硬変の 特効薬は? ●経口分岐鎖アミノ酸顆粒リーバクト (約200kcal例) 消化吸収がよいもの、 エネルギー源になるもの (おむすび、 パン、バナナなど) 腹水 肝硬変の治療には抗ウイルス療 法、肝庇護・抗炎症療法、栄養療法 などがあります。 中でも栄養療法は 肝病態を治療し、 あるいは進行を予 防する上で大変重要です。 これまで、 肝硬変患者さんの多くは、 痩せていて栄養状態が良く + + + + ありませんでしたので、高カロリー、高タンパクの食事が勧められ てきました。 しかし、 最近の研究で、 健康な人と同じくらい体格が良 くなっていることが分かってきました。 肥満ぎみの患者さんも多く バナナ1本皮付き150∼200g (80∼140kcal) リーバクト2包 サンドイッチ リーバクト2包 ホットケーキ バターなし リーバクト2包 おにぎり リーバクト2包 自分にあった食事療法で栄養状態を保ち、 元気に過ごしましょう。 厚生労働科学研究肝炎等克服緊急対策研究事業 「ウイルス性肝疾患患者の食事・運動療法とアウトカム評価に関する研究」班 代表研究者 森脇 久隆 肝性脳症 見られるようになりました。 むしろ肥満が原因で肝硬変になる患者 さんも増えつつあります。 ですから、 食事療法ではバランスのよい 食事を必要な量 (適正量) だけ食べる食事療法が治療の基本です。 黄疸 肝硬変患者にも肥満者の割合が増えています (%) 40 ∼日本人肥満者(BMI≧25) の推移と肝硬変患者の動向∼ 肝硬変患者の 肥満の割合 35 30 25 2011年 浮腫 ●肝不全用経腸栄養剤 へパンED 2/3包200kcal 20 15 10 5 0 1980 国民栄養調査 50-59year(male) 50-59year(female) 60-69year(male) 60-69year(female) 1985 1990 1995 2006年 ●肝不全用経腸栄養剤 アミノレバンEN 1包200kcal 2002年 〈LESの例〉 2000 2005 肝硬変患者データの出典 Tajika M, et al. Nutrition, 2002, Muto Y, et al (LOTUS). Hepatol Res 2006, Shiraki M, et al. Hepatol Res 2013;43:106-112 肝硬変患者さんは、 今一度、 自らの食事療法が適切かどうかの確認が必要です。 このパンフレットは、 自分に適した食事療法を見つける手助けとして御利用下さい。 2010