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第 22 回 日本体外循環技術医学会 関東甲信越地方大会報告 会 期:2015 年 4 月 18 日(土)~19 日(日) 会 場:箱根温泉 箱根ホテル小涌園 大 会 長:東條 圭一 (北里大学病院 ME 部) 参 加 総 数:3 3 9 名 懇 親 会 参 加:2 2 2 名 実 行 委 員: 44 名 東條 圭一 大会長 ●第 22 回関東甲信越地方会大会 一般演題は実験的検討・国際交流、人工心肺装置関連デバイスの比較・検討、補助循環 に関する検討事項、経カテーテル大動脈弁置換術の工夫や大血管症例の報告ついてなどの 演題が集まりました。一般演題はⅠ)5 演題、Ⅱ)5 演題、Ⅲ)5 演題、Ⅳ)4演題、Ⅴ)6 演題の計 25 演題でした。 ●特別講演は『開心術における低侵襲化の試み』をテーマに北 里大学 医学部 心臓血管外科学教授 宮地 鑑先生から①小 児における無輸血開心術への取り組み②低充填量による生体適 合性の向上③濃厚赤血球輸血の炎症反応への影響④保存前白血 球除去濃厚赤血球の炎症反応抑制効果⑤好中球エラスターゼ阻 害剤による全身性炎症反応抑制効果⑥低侵襲人工心肺による Norwood 手術成績の向上について、データをもとに小児体外循 環を行っていない施設の方にもわかりやすく説明していただき ました。先生からは「現状に満足せずに外科医とともに切磋琢 磨して行きましょう」とお声をかけていただきました。 宮地 鑑先生 ●日本心臓血管麻酔学会との合同シンポジウムでは『体外循環中(開心術中)の臓器保護 について考える』をテーマに外科医 1 名、麻酔科医 1 名、体外循環技士 2 名によるエビデ ンスや最新のトピックスについて講演していただきました。 外科医の立場より体外循環中の低体温管理や至適潅流圧、脳分離体外循環中の脳保護に ついてのポイントをわかりやく講演していただき、麻酔科医の立場からは臨床研究の結果 を踏まえて吸入麻酔薬の利点と問題点について講演していただきました。臨床工学技士の 立場からはエビデンスによる脳分離体外循環法や人工心肺関連急性腎不全について自施設 のデータを含め講演していただきました。 コメンテータである宮地教授、野村教授からは術前より患者情報を収集し体外循環方法 を検討し患者の術後経過を把握し、さまざまなデバイスを活用しながら臓器保護を考えた 体外循環を行う必要性があるとコメントをいただきました。 萩野 均先生 三尾 寧先生 倉島 直樹技士 長澤 洋一技士 ●シンポジウムでは『補助循環について考える』をテーマに最新の情報をわかりやすくエ ビデンスやアンケート結果をもとに安全管理やデバイスの選択、管理方法について講演し ていただき、メーカの方には最新のデバイスについて講演していただきました。 若い医師や看護師に対しての補助循環の教育が必要であり、回路構成を理解することで 安全性が向上するため必要と意見がありました。 三木 隆弘技士 後藤 武技士 薗田 誠技士 竹内 和彦氏 2 日間の大会期間中は天気に恵まれ、参加していただいた皆様のおかげで大盛況のうちに 終わることが出来ました。 次期大会もたくさんの皆様が参加して頂けるよう役員一同努力して参りますので、今後 ともよろしくお願い致します。 箱根ホテル小涌園 コンベンションパレス 会場内 展示会場 開催実行委員