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﹃本草和名﹄引用書名索引 はしがき 真柳誠 現存する本邦最古の本草書﹃本草和名﹄は、本草学・国語学・ り、筆者らは最近そのマイクロフィルムを入手した。また当本の 貴重性に鑑承、影印出版も現在計画されている。 ︵一ハ︶ そこで筆者は、このかけがえのない資料を解析研究する第一歩 た。さらに当索引が斯学の研究に寄与し得るならば全文の発表も として、同本による引用書名索引を作成し、その概略を簡報し また意義あることと思い、あえて浅学を顧承ずここに報告するこ る。なお個々の引用書目の書誌については別報を用意している。 とにした。拙稿の不備につき大方のご教示を賜われば幸甚であ 底本は万延元年影写紅葉山文庫蔵古写本、森立之・楊守敬 索引凡例 薬害の大多数はすでに逸伝しているため、中国中世以前の医薬文 丁・下冊五○丁︶に拠った。 旧蔵、現台北故宮博物院蔵︵観六九五︶、二冊本︵上冊五四 辞書学等の歴史研究に不可欠の文献である。とりわけ本書所引医 ﹃日本国見在書目録﹄﹃倭名類聚抄﹄と同等の価値が与えられねば を最も全称に近い記載の以下に配列し、これらについては数 同一と認められるものについては、音順にとらわれずそれら 字・別称などにより、記載は少々異なるが同一ないしはほぼ 弧内に記し、利用の便を図った。なお書名の一部省略や訓 上、若干移動した場合もある。また各書名上に順次数字を括 書名の配列は五十音順としたが、細部については検索の便宜 も、その回数だけ表示を列記した。 ることを示す。なお同一半丁に同じ書名が複数所出する場合 の裏に、唖lおいとあれば下冊第四九丁の表に書名が所出す 字とa.bにて表示した。つまり淳l浸すとあれば上冊第一丁 書名の所出箇所は上・下冊を1と2、丁次とその表・裏を数 献とその日本への伝入状況を把握するうえで、本書は﹃医心方﹄ や作者未詳の﹃本草和名類字目録﹄、および山田孝雄の﹃本草和 ならない。本書の薬物和名に関しては森立之の﹃本草和名訓纂﹄ ︵一︶ 名訓墓﹄など三種の五十音別索引が知られている。しかるに本書 ︵一一︶︵一二︶ の引用書については小泉丹や岡西為人らが一部言及するの象で、 一方、多紀元簡が江戸幕府紅葉山文庫に発見した本書の原古写 その全体を網羅する報告はかつてなされていない。 ︵四︶ 本の所在は明治以降不詳となり、その現存すら定かでない。かつ 現行の元簡校刊本とこれを影印した日本古典全集本は校刊時の所 改と誤刻が移しく、調査研究の底本に必ずしも適切でないことは ︵五︶ 森や小島らが夙に指摘するところである。だが幸いにも、紅葉山 文庫を影写した森立之旧蔵本が台北故宮博物院に保存されてお (101) 381 二 三 1 字の上付はしないことにした。 ︵一九五五︶ ︵二︶小泉丹日本科学史私考二四頁岩波書店︵一九四三︶ ︵三︶岡西為人中国本草の渡来とその影響明治前日本薬学史 四漢字は原則として当用漢字のあるものはそれに改めた。また 第二巻七六’八一頁日本学術振興会︵一九五八︶ ︵五︶森立之旧蔵影写本下冊末葉の自筆識語に、﹁寛政年間劉桂 にも現存しない。 保存するか﹂と疑うが、当本は同館および宮内庁書陵部等 ︵四︶上掲文献︵一︶では紅葉山文庫旧蔵本が﹁今国立博物館に 俗字・筆癖字も活字化の都合上、当用漢字または正字に改め した。 た。なお異体字・通用字・誰字等は原則としてそのまま採録 五異体字・通用字で一部統一を図ったものは、その下の括弧内 るものもそれを括弧内に補い、省略字句が前後より推測され 謬。無遺憾笑﹂という。また上掲文献︵一︶によれば、小 山先生鍍粟行之。綴学之士威被其沢。然已非景刻。時有調 にもとの文字を記した。また明らかな省略で付記の必要があ るものはこれに﹁?﹂を付して括弧内に記した。なお誰字と の自筆書入れ本上に記している。 島尚真も﹁此書寛政校刻之際。問有誤脱文字﹂と小島宝素 認められる文字はその横に﹁ママ﹂のルビを付記した。 用文のない単なる目録なので、他の引用文との区別上、当索 六本雪上冊第一丁の表から裏にかけて記される引用書名は、引 酌l闇。 三三巻一号二五’二七頁︵一九八七︶ ︵六︶真柳誠﹃本草和名﹂所引の古医学文献日本医史学雑誌 ︹力︺ を記録しておく。 引はそれらを一切採用していない。よってここにその全書名 ﹁新撰食経﹂﹁諸家食経﹂﹁諸家音義﹂﹁本草雑要訣﹂﹁本草拾 の郭瑛 胃lさ圏 胃l瞳ず 昌lお脚 ⑤漢武内伝 い鑑真方 ⑧華佗方 ⑨葛氏方 遺﹂﹁大清経﹂﹁神仙餌方﹂﹁養性要集﹂﹁抱朴子内篇﹂﹁本草 稽疑﹂﹁黒子枕中五行記﹂﹁小品方﹂﹁釈薬性﹂﹁丹草口訣﹂ ﹁薬訣﹂﹁五金粉薬訣﹂﹁鑑真﹂﹁兼名苑﹂﹁崔豹古今注﹂﹁耆婆 脈訣経﹂﹁萢注方﹂﹁蔦氏方﹂﹁本草疏﹂﹁陶弘景注﹂﹁蘇敬注﹂ ﹁録験方﹂﹁脚気論﹂﹁新方﹂﹁広利方﹂﹁Ⅲ繁論﹂﹁龍門百八 方﹂﹁新録単方﹂﹁千金方﹂﹁玄感伝屍方﹂ 文献および注 ︵一︶川瀬一馬増訂古辞書の研究七○’七六頁雄松堂出版 382 (102) (8) (7乞 )戸( 6) 旱 兼 玄 耆 − 名 感 婆 苑 伝 方 澤’一‘−−胃一一昌一胃胃胃一一一岸,-、“屍程[、。 ’lllIllillll||||苑|方 ら野置隠賠胃囲陰民忌匡巨己.、到一−、‐ノt、.旨麗 騨 ず p 】 回 す ず 四 す ず ご 口 四 四 駒 斡 ご 画 p 〕 四 胃l弓? 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ForthesereasonstheG(HonzoWamyo''mightberegardedasoneofthefbwimportantdocuments bywhichwecantraceoutthemoreoriginalfbrmofitsancientsources.Theindexingofrefbrence documentsisnecessaryfbrtheanalysisofsuchancientdocuments.