20th Anniversary Sh

Transcription

20th Anniversary Sh
2015
C u l t u r e I n f o r m a t i o n H A N A B ATA K E
かるちゃあ通信
(H27)
4
Art,Photo,History,etc.
Apr No.240
発行 公益財団法人 周南市文化振興財団 山口県周南市徳山5854-41(0834-22-8787) http://s-bunka.jp/top/
【 美
術
博
物
館 】 山 口 県 周 南 市 花 畠 町 1 0 − 1 6(0834−22−8880) http://s-bunka.jp/bihaku/
【 郷土美術資料館・尾崎正章記念館 】 山口県周南市富田永源(永源山公園内)
(0834−62−3119) http://s-bunka.jp/kyoubi/
Shunan City Museum of Art and History
20th Anniversary
周南市美術博物館開館20周年記念
滝平二郎の世界展
た
き
だ
い
ら
じ
ろ
う
─ 帰りたくなるふるさとがここにあります。
6月12日(金)∼7月26日(日)
9:30∼17:00(入館は16:30まで)
月曜休館 ただし7月20日
(月・祝)開館、翌21日
(火)休館
春
「滝平二郎」の名前を知らなくても、絵本『モチモチの木』や『花さき山』、
朝日新聞日曜版(1970年∼1978年)に連載された四季折々の「きりえ」を
見ればピンとくる方も多いと思います。滝平二郎は、その名前以上に作
品の知名度が圧倒的に高い作家です。
彼の作品に共通するのは、誰もが懐かしく思う「日本のふるさと」が
描かれているということです。昭和の時代を知らない世代が見ても郷愁
を呼ぶ、普遍的な心のふるさとがそこにはあります。懐かしくてちょっ
ぴり切ない、そんな作品を作り続けた滝平二郎とはどんな人だったので
しょう。
夏
滝平二郎は1921
(大正10)年に茨城県で農家の次男として生まれまし
た。幼い頃から絵が好きで、目の前に広がる筑波の風景をクレヨンで繰
り返し描いていたそうです。
ある日のこと、「絵描きになりたい」という思いを家族に告げたとこ
ろ猛反対にあいました。彼はその時のことをこう振り返っています。
《さくら》1973年 きりえ/和紙・洋紙、墨・水彩
《蠅》1976年 きりえ/和紙・洋紙、墨・水彩
『絵描きなんぞというものは、所詮、道楽につきるのであって、どだ
い職業選択の対象にはならないものだ、というのが祖父はじめ家人の見
解であった。「すこしばかり絵が上手いからといって、のぼせるな」と
言われたとき、私は絵描きになることを心に決めた。』
(「滝平二郎 きりえ名作集 夏−秋篇」滝平二郎著 朝日新聞出版 P51 ∼ 52より抜粋)
秋
《山ぶどう》1982年 きりえ/和紙・洋紙、墨・水彩
意外にも、家族に反対されたことが滝平少年の胸に熱い火をつけたよ
うです。高校卒業後、独学で木版画を習得しましたが、戦争が滝平少年
の運命を大きく揺さぶります。太平洋戦争で徴兵されたのです。沖縄本
島での激戦のさなか捕虜となりましたが、九死に一生を得て1946(昭和
21)年に復員します。終戦後は版画家として再出発し、故郷で作品を発
表し続けました。
1950年代後半からは「木版画」から「きりえ」へと制作の手法が変わっ
ていきます。朝日新聞日曜版に「きりえ」が連載され始めると、投書の
数が一気に何十倍にも増え「日曜の朝が待ち遠しい」「生きる力が湧い
てきた」といった手紙が毎週山のように届いたそうです。絵本の挿絵も
精力的に行い、『モチモチの木』や『花さき山』など数多くの名作が生
まれました。
さてそろそろ「滝平二郎」という名前と作品が結びつき始めたのでは
ないでしょうか。本展では、初期の木版画や絵本原画、朝日新聞連載の
原画に加え、デッサンや下絵など約150点を展示します。
冬
《こたつ猫》1974年 木版/和紙・洋紙、墨・水彩
1
周南市美術博物館
©JIRO TAKIDAIRA OFFICE Inc.
あなただけのふるさとをぜひ見つけに来てください。
(周南市美術博物館 学芸員 今井良枝)
2015.04.01
第24回
林忠彦賞
な か ふじ
たけひこ
中藤 毅彦
STREET RAMBLER
ニューヨーク、ハバナ、モスクワ、上海、ベルリン、パリ、東京。
20世紀、劇的な変化を遂げた7都市の姿が収められています。一貫
してストリートスナップを撮り続けてきた中藤さんの集大成とも言
える作品で、都市の持つ歴史的意味合いにも思いを馳せつつ、風景
とそこに生きる人びとを新しい感覚で捉えています。
また、卓越した技術で表現された、粗い粒子と白黒のハイコント
ラストの画面は、「都市」の姿をより生き生きと、見る者の眼に訴え
かけます。
受賞記念写真展
東京展 東京ミッドタウン
富士フイルムフォトサロン
4/17(金)∼23(木)
周南展 林忠彦の故郷
周南市美術博物館 5/15(金)∼24(日)
「都市を写す」
特別イベント 5/16(土)トークショー
【無料】
話し手:中藤毅彦/聞き手:有田順一(周南市美術博物館館長)
定員:40名 電話申込:TEL 0834-22-8880(先着順)
しゅうなんアート・ナウ2015
■4月4日(土)
∼ 4月12日(日) ※6日(月)休館
■会 場:周南市美術博物館 展示室1・2・3
■開館時間:9時30分∼ 17時(入館は16時30分まで)
■入場無料
周南市を中心に広く活躍する作家の
作 品 を、平 面・立 体・書・写 真 の4
部門で展示します。周南地区の今の
芸術をどうぞご観覧ください。
昨年の会場風景
報 告
ここちよい
《色》
の発見∼顔料づくり体験
子ども芸術ワークショップ vol.11
3月15日(日)画家の原井輝明先生
を講師に迎え、子ども芸術ワーク
ショップ「ここちよい《色》の発見
∼顔料づくり体験」を行いました。
今回は小学1年生から5年生までの
12名の子どもたちが、土や石などの
身近な素材から顔料を作り、それを使って絵を描きました。
みんなで描いた作品は4/4 ∼ 4/12(アート・ナウの期間中)
ロビーに展示します。
東川展(北海道)写真の町・東川
東川町文化ギャラリー
11/29(日)∼12/13(日)
今年も開催します!
春のサロンコンサート
∼グループひびきによる和楽器アンサンブル∼
■4月11日(土)
入場無料
〈午前の部〉10時30分∼12時
〈午後の部〉14時∼15時30分
■会場:周南市美術博物館 エントランスホール
■曲目:春の海 凪 海の青さに ほか(予定)
グループひびきが、春の
季節らしい「春の海」をは
じめとして、雅な楽曲を箏
などの和楽器で奏でます。
今回も、若手のプロ尺八奏
者として全国的に活躍され
ている田嶋謙一さんが特別出演されます。力強く
胸を打つ、美しい音色をご堪能ください。
また、立方(日本舞踊)の花柳町京さん、尺八の
竹勇会のみなさんが賛助出演。
「カフェテラスまど」では当日限定メニューと
して、抹茶と桜餅の「抹茶セット」をご用意して
います。春の和と美の世界をお楽しみください。
周南市美術博物館 その他の4月の展覧会[展示室1・2]
昨年の演奏風景
田嶋謙一さん
午前9時30分∼午後5時(入館は午後4時30分まで) 入場無料
(初日は午後1時から)
(最終日は午後4時まで)
■第11回周南水墨画連盟作品展 ………………………………… 4月16日(木)∼19日(日)
(最終日は午後4時まで)
■第7回書苑書道会展 ………………………………………………………………………… 4月25日(土)∼26日(日)
び は く
美博クイズ∼!〈15〉 もんだい
みぎ
?
しゃしん
右の写真は
なに
何をしている
ところでしょうか?
こたえはどこかのページにあるよ。
さがしてみよう!
周南市美術博物館
2
2015.04.01
■常設観覧料:一 般 200円(160円) 大学生等 100円(80円)
周南市美術博物館
常設展 示室
( )内は20名以上の団体
※18歳以下および70歳以上無料 ※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害
者保健福祉手帳、戦傷病者手帳等をご持参の方とその介護の方は無料
■月曜日休館
展示室5 まど・みちおコーナー
展示室3 コレクション展示室
戦後70年
─ 宮崎進の仕事 ─
4月17日(金)∼5月31日(日)
まど・みちおさんの一周忌にあたる2月28日、まどさんを
偲んで、詩人の木坂涼さんによる「まどさんの詩について
のおはなし会」を開催しました。
まどさんと親交の深かった木坂さんは、まどさんの日常
などいろいろなエピソードを交えながら、お人柄や詩につ
いてお話くださいました。参加された方々も、まどさんを
身近に感じていらっしゃったようでした。
展示室5
徳山の歴史 特設コーナー
1922年(大正11)、徳山市御弓
町に生まれた宮崎進は、4年に
わたるシベリア抑留を経て帰
国。その後、画家として活動を
始めます。戦後70年の歴史と重
なり合う画家としての人生は、
宮崎進にしか描けない作品を生
旅芸人 1965年 油彩・キャンバス
み出しました。耐え難い戦争体
験を生きる希望へと昇華させるまでの壮絶な道のりを、そ
の画業を通してふり返ります。
展示室4
林忠彦記念室
西郷隆盛
徳山毛利家の
端午飾り
激動の人生を送った
西郷隆盛。彼の生涯を
写真で辿ってみませんか?
鹿児島をはじめとした
南九州の風景など、西郷
隆盛の生涯と風土の関わ
りに迫った作品です。
5月31日(日)
まで開催中
恒例の徳山毛利家伝来の
端午飾りを紹介します。
熊本城宇土櫓
美術館の役割のひとつに﹁教育普及﹂があ
りますが、美術博物館が開館してから 年の
間 に は、小 中 学 校 の 完 全 週 5 日 制 の 導 入
︵平
成 年︶
や﹁生 涯 学 習﹂と い う 観 点 か ら、こ
の﹁教育普及﹂の中身がずいぶん変化してき
たように感じます。作品を鑑賞するだけでは
な く、実 際 に 作 品 を つ く る な ど﹁体 験 す る﹂
企画が多くなってきました。
美術博物館でのはじめてのワークショップ
は、平成 年度に開催した日比野克彦展のと
きでした。大津島で一泊し、竹などを使って
筏をつくり海に浮かべるという大規模なもの
でした。今では一般化してきましたが、当時
は、
﹁ワ ー ク シ ョ ッ プ﹂と い う 言 葉 自 体 も 皆
さんには馴染みがなく、説明するのに苦労し
たことを覚えています。
平 成 年 度 か ら は、体 験 型 の 企 画 と し て、
子 ど も た ち を 対 象 に﹁子 ど も 芸 術 ワ ー ク
ショップ﹂を始めました。
針穴写真機
︵ピンホールカメラ︶
を作り撮影
︵ 年度︶
。バルサ材をカッターで削り、絵の
具で色づけして友だちの顔をつくる
︵ 年
度︶
。粘 土 で 型 を つ く り そ こ に 石 膏 を 流 し 込
んで自分の顔をつくる
︵ 年度︶
。現代美術作
家とともに身の回りの不用品を使って自由な
発想で作品にする
︵ 年度︶
。素焼きの皿に絵
付け
︵ 年 度︶
。じ ゃ ば ら 式 絵 本 づ く り
︵ 年
度、 年 度︶や 金 属 を 使 っ た モ ビ ー ル 制 作
︵ 年度、 年度︶
。目隠しをして粘土での彫
刻づくりを体験
︵ 年度︶
。そして、今年は石
や土などを砕いての顔料づくりといったよう
にさまざまなテーマで行ってきました。
作家に直接アドバイスしてもらいながらの
作品づくりは、貴重な体験です。この体験を
通して、美術に親しみを持ってもらえたらと
思います。
︵松本久美子︶
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15
19
ほ か ん
ば し ょ
しゅう ぞ う こ
みっぺ い
なか
や くざ い
作品を保管している場所(収蔵庫)
を密閉して、その中に薬剤
を充満させて虫やカビを退治する作業だよ。周南市美術博
物館では今年の3月末に行いました。作品を展示などで外へ
出したり、人の出入りで、収蔵庫の中に虫やカビの菌が入って
しまう可能性があるため、作品を守るために行っているよ。
じゅう ま ん
ぶつかん
だ
むし
こ と し
ひと
か の う せ い
3
周南市美術博物館
た い じ
がつまつ
で
い
さ ぎょう
おこな
しゅう ぞ う こ
さくひ ん
さくひ ん
なか
まも
し ゅ う な ん し び じゅ つ
て ん じ
むし
そと
きん
おこな
はい
はく
15
年度
燻蒸
さくひ ん
16
年度
!
美博クイズ∼!〈15〉 こたえ
くんじょう
17
年度
び は く
年度
18
年度
23
年度
24
1
ワークショップ編
17
ART and HISTORY
インフォメーション
防 府
山 口
萩
長 門
下 関
島 根
広 島
福 岡
■周南市文化会館
℡0834-22-8787
●第19回 花遊 明 癒しのアート展2015
4/4(土)
∼4/6(月)
●第7回 徳山砂川ちぎり絵サークル展
4/18(土)
∼4/19(日)
■周南市美術博物館
℡0834-22-8880
●しゅうなんアート・ナウ2015
4/4(土)
∼4/12(日)
●第11回周南水墨画連盟作品展
4/16(木)
∼4/19(日)
●第7回書苑書道会展
4/25(土)
∼4/26(日)
■周南市郷土美術資料館
℡0834-62-3119
●尾崎正章常設展「四季を感じて ─ 秋吉台を描く」
3/28(土)
∼5/31(日)
●コレクション展
3/28(土)
∼5/31(日)
■毛利博物館
℡0835-22-0001
●[企画展]端午
4/18(土)
∼5/24(日)
■山口県立美術館
℡083-925-7788
●[特別展]超絶技巧!明治工芸の粋 これぞ明治のクールジャパン
∼4/12(日)
■中原中也記念館
℡083-932-6430
●[企画展Ⅱ]下瀬信雄写真展「さやかに風も」
∼4/12(日)
■山口県立萩美術館・浦上記念館
℡0838-24-2400
●[特別展]2015年NHK大河ドラマ特別展「花燃ゆ」
4/18(土)
∼5/24(日)
■萩博物館
℡0838-25-6447
●[特別展]兄松陰と妹文 杉家の家族愛
∼H28/9/4(日)
■香月泰男美術館
℡0837-43-2500
●[企画展]香月泰男 版画展
─ エッチング・石版画(リトグラフ)
・木版画 ─
∼6/1(月)
■下関市立美術館
℡083-245-4131
●(予定)
[所蔵品展]特集:
「線」のことば
─ 芳崖、
フジタを中心に/お披露目!新コレクション
4/1(水)
∼5/17(日)
■島根県立石見美術館
℡0856-31-1860
●[企画展]HANAE MORI HAUTE COUTURE
森英恵 仕事とスタイル
4/18(土)
∼6/8(月)
■広島県立美術館
℡082-221-6246
●[特別展]
スペイン・リアリズム絵画の異才 磯江毅
─ 広島への遺言 ─ 展
∼5/24(日)
■広島市現代美術館
℡082-264-1121
赤瀬川原平の芸術原論展 1960年代から現在まで
●[特別展]
∼5/31(日)
■ひろしま美術館
℡082-223-2530
●[特別展]印象派の故郷 ノルマンディー展
─ 近代風景画のはじまり ─
∼4/12(日)
■広島県立歴史博物館
℡084-931-2513
●[企画展]尾道・浄土寺の寺宝展 瀬戸内の精華
4/24(金)
∼6/7(日)
■九州国立博物館
℡050-5542-8600
●[特別展]九州国立博物館開館10周年記念特別展
戦国大名 ─ 九州の群雄とアジアの波涛
4/21(火)
∼5/31(日)
■北九州市立美術館・本館
℡093-882-7777
●[コレクション展Ⅲ]特集 版画芸術への誘い[前期]
∼4/26(日)
■北九州市立美術館・分館
℡093-562-3215
●[企画展]再興第99回 院展
4/10(金)
∼5/6(水・休)
■福岡市博物館
℡092-845-5011
●[特別展]宮沢賢治賞受賞記念
藤城清治展 愛の贈りもの
4/10(金)
∼5/24(日)
2015年、開館20年を迎えます。
∼永源山公園の中にある美術館∼
日時
周 南
2015.04.01
周南市郷土美術資料館・尾崎正章記念館
9時30分∼17時(入館は16時30分まで)
観覧料:一般200円(160円)学生100円(80円)
( )内は20名以上の団体 ※18歳以下および70歳以上無料
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳等
をご持参の方とその介護の方は無料
休館日:月曜日 ※ただし5月4日
(月・祝)開館、5月7日
(木)休館
■尾崎正章常設展
「四季を感じて ─ 秋吉台を描く」
■コレクション展
3月28日
(土)
∼5月31日
(日)
尾崎正章常設展
尾崎正章「秋吉台(春)」
尾崎正章「秋吉台」
画家を志して以降、静物
画や女性像を描いてきた尾
崎正章が、はじめて風景画
に取り組んだのが秋吉台の
連作です。
尾崎は1958年(昭和33)の
秋にはじめて秋吉台にス
ケッチに出かけています。
冬の荒涼とした秋吉台に言
葉では表現できない魅力を
感じ、大地にキャンバスを
立て、風に吹かれながら制
作しました。一方、山焼き
の後の水墨画のような美し
さや萌えいずる新緑の鮮や
かさにも感動を覚え、作品
に表現しています。
尾崎が描いた秋吉台の四
季をお楽しみください。
コレクション展
尾崎正章と同じ一水会で
活躍する寺井力三郎、平野
敏子の作品と版画家・土居
健の作品を紹介します。
平野敏子
「卓上のチューリップ」
土居健 「花ぐもり」
寺井力三郎 「地下鉄ホーム」
去 る 3 月 7 日、市
民 館 大 ホ ー ルで 行 わ
れ た﹁フ ォ ー ク コ ン
サ ー ト〝元 気 で す〟
2015﹂
︵徳山大学、
同 校 友 会 主催︶
。始ま
りは2011年2
月。音楽を通してみんなを元気に、
そ し て 同 年 に 控 え てい た 山 口 国 体
の 活 力へつな げ よ う と 開 催。その
1ヶ月 後に起こったのが東日本 大
震 災でした。翌 年 から災 害 復 興 支
援 のチャリテ ィー と して5 回 目の
今 年。バンドメンバー は 大 学 OB
や 地 元 で 音 楽 活 動 を し てい る 方 で
す。本 番 前 夜、リハ ー サ ル は 遅 く
ま で 続 き ま し た。当 日 朝 9 時、メ
ン バー の 縁 で 昨 年 に 続 き 下 松 高 校
美 術 部 写 真 班の有 志が来 館。早 速
思い思いの撮 影 に 入 り、真 剣 な 表
情 で 準 備 か ら 終 演 まで、ステージ
や 舞 台 裏 をとらえます。音や照 明
の入 念 な 調 整 は 本 番 直 前 によ う や
く 終 了。い よ い よ 本 番 で す。き ら
びや か な 照 明 に 包 ま れ ホ ール 中 に
轟くサウンド。静かで優しいイメー
ジがあった〝フォーク〟
。なのにこ
れはロックのように熱 く 激しい音
楽 で す。急 にフォーク が 生 ま れ た
時 代へ気 分 はタ イ ムスリップ。当
時の活 気、若 者 達の 社 会への反 発
⋮決しておとなしい音楽ではな
かった こ と で し ょ う。いつの 時 代
も最先端の音楽はその時代のエネ
ル ギ ーの 爆 発 し た 熱 気 の 中 で 生 ま
れている と 感 じ ま し た。そ して 今
日 新 しい音 楽 として、時 代 も 環 境
も 違 う お 客 様 同 士が同 じ 音 楽 を 聴
いてい ま す。あ ら ゆ る ジャンルの
音楽に生で触れたい、と改めて思っ
た 瞬 間 でし た。皆 さんは どのよ う
に感じられたでしょうか。
︵斉藤︶
ミニコラム
周南市美術博物館
4