学修総まとめ科目の基準等に関する細則 平成26年4月1日 細則第1号

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学修総まとめ科目の基準等に関する細則 平成26年4月1日 細則第1号
学修総まとめ科目の基準等に関する細則
平成26年4月1日
細則第1号
(趣旨)
第1条
学位規則第6条第1項の規定に基づく学士の学位の授与に係る特例に関する規則
(平成26年4月1日規則第1号。以下「特例規則」という。
)第2条第2項及び第14条
の規定に基づき、学修総まとめ科目の基準その他取扱い等に関し、以下のとおり定める。
(学修総まとめ科目の基準)
第2条 特例規則第2条第2項の学修総まとめ科目の基準は、各専攻分野を通じて、学士と
して修得することが求められる次に掲げる能力を培い、学修を総括することを目的とした
ものとする。
一 知識や技能を活用して複雑な事柄を問題として理解し、答えのない問題に解を見出し
ていくための批判的、合理的な思考力をはじめとする認知的能力
二 人間としての自らの責務を果たし、他者に配慮しながらチームワークやリーダーシッ
プを発揮して社会的責任を担いうる、倫理的、社会的能力
三 総合的かつ持続的な学修経験に基づく創造力と構想力
四 想定外の困難に際して的確な判断をするための基盤となる教養、知識、経験
五 生涯にわたって学び続ける力、主体的に考える力
(学修総まとめ科目の設定)
第3条 学修総まとめ科目は、専攻科の最終学年に置かれた授業科目のうち、原則として一
の授業科目により設定されているものとする。
2 学修総まとめ科目の授業計画(シラバス)作成ガイドライン(別添)に基づき、別紙様
式1及び別紙様式2により授業計画(シラバス)を作成するものとする。
3 学修総まとめ科目は、当該専攻科における必修の専門科目として位置づけられており、
かつ、修了要件とされている授業科目とする。
(学修総まとめ科目の指導体制)
第4条 学修総まとめ科目を担当する教員は、次の各号に定めるとおりとする。
一 特例規則第6条第3号に規定する指導教員
二 指導補助教員(学修総まとめ科目の担当指導教員を補助するとともに共同で指導を行
い、かつ、学生に対して単独で直接指導を行わない教員をいう。
)
2 前項の教員については、その業績や専門分野・領域に関連する教育実績等と学生を指導
する課題やテーマとが一致しているものとする。
3 学修総まとめ科目の指導教員1人あたりの学生数については、専攻分野それぞれにおい
て適正な人数とし、十分な指導が行えるよう配慮するものとする。
(学修総まとめ科目の成績評価)
第5条 学修総まとめ科目の成績評価は、専攻分野の特性等に応じ、別表1又は別表2の観
点に留意のうえ評価基準及び方法を定め、指導教員が当該基準に従って成績評価を行うも
のとする。
2 前項の成績評価の基準と方法は、学生に対してこれをあらかじめ明示するものとする。
(学修総まとめ科目の審査)
第6条 学修総まとめ科目の審査は、特例規則第9条の審査の一部として、次の各号の書類
により行うものとする。
一 学修総まとめ科目の授業計画(シラバス)
二 学修総まとめ科目の成績評価の基準
三 学修総まとめ科目担当教員(指導教員及び指導補助教員)の個人調書
2 専攻科は、前項の書類を特例規則第7条の規定に基づく特例適用認定申出書に添えて、
機構へ提出するものとする。
(学修総まとめ科目の変更)
第7条 専攻科は、前条の審査後において、学修総まとめ科目の内容、成績評価の基準及び
担当教員のいずれか又は全てに変更がある場合は、その都度届出るものとする。
(学修総まとめ科目の実施状況等)
第8条 第5条の規定により行われた学修総まとめ科目の成績評価の結果については、毎年
度の専攻科の修了が確定した時点で、該当する学生全員の成績評価の状況等を機構長へ提
出するものとする。
2 機構長は、前項の学修総まとめ科目の成績評価の結果について、学位審査会に提示して
意見を求めるとともに、特例規則第 12 条の規定に基づく審査の資料に資するものとする。
3 機構長は、特に必要と認める場合は、前項の学位審査会の意見を当該専攻科へ通知する
ものとする。
附 則
この細則は、平成26年4月1日から施行する。
別添
学修総まとめ科目の授業計画(シラバス)作成ガイドライン
【必須記載項目】
1.科目の基本情報
○授業名
【総表】
・学修総まとめ科目に該当する授業名を記載。
【個表】
・学修総まとめ科目に該当する授業において、
* 特別研究や修了研究等の探究的な教育指導を主とする授業科目の場合は、総表
の「授業計画」欄に記載している個別の課題やテーマを記載。
* 探究的な教育指導を主とする授業科目ではない授業科目の場合は、授業科目名
を記載。
○授業形態
【総表】
・講義、演習、実験・実習等の授業形態を記載。
・複数の形態を組み合わせて構成する場合は、それぞれの割合を記載。
※「講義」と「実習」を組み合わせる場合の記載例:講義(30%)
、実習(70%)
○履修年次(・開設学期)
【総表】
・学修総まとめ科目を履修する年次や開設学期等を記載。
○単位数
【総表】
・学修総まとめ科目の履修で付与する単位数を記載。
2.担当教員
【総表】
・学修総まとめ科目を担当する指導教員名を記載。
・複数の教員で担当する場合は、代表する指導教員名と担当指導教員の人数を記載。
※記載例:○○○○教授(他4人)
【個表】
・学修総まとめ科目に該当する授業において、
* 特別研究や修了研究等の探究的な教育指導を主とする授業科目の場合は、総表
の「授業計画」欄に記載している課題やテーマごとに、担当する指導教員名を
記載。
* 探究的な教育指導を主とする授業科目ではない授業科目の場合は、担当する指
導教員名を記載。
・複数の教員で担当する場合は、指導教員及び指導補助教員の全員を記載。なお、指導
ホ 印を付すこと。
補助教員には、氏名の前に○
3.受講によって得られる知識・能力等
○学士課程教育に相当する学修との関連
【個表】
・学士課程教育に相当する本科及び専攻科における学修の総括としての学習目的と授業
科目の関連を記載。
○授業の到達目標
【総表】
・
(専攻科の教育目標等との関連も含め、
)学修総まとめ科目の履修による総括的な到達
目標を記載。
【個表】
・学修総まとめ科目の履修により学習目的を達成できた結果として、どのような知識・
能力等を修得できるのか、観察可能な具体的内容を記載。
4.授業内容等
○授業概要
【総表】
・学修総まとめ科目の総括的な概要を記載。
【個表】
・課題やテーマごとに、授業の全体を把握できるよう、授業の概要を記載。
○キーワード
【個表】
・学生にとって授業の概要を理解しやすいよう、可能な限り、授業で扱う主なトピック
に係るキーワードを記載。
○授業計画
【総表】
・個表ごとの概要を記載。
・特別研究や修了研究等の探究的な教育指導を主とする授業科目の場合は、主な課題・
テーマを記載。
【個表】
・授業の進捗に即した各回(または、各項目)の具体的な学習内容を記載。
・授業形態を複数種類組み合わせる場合は、それぞれの時間数を明記。
・複数の教員で担当する場合は、各回(または、各項目)における担当教員を記載。
○履修条件
【個表】
・当該科目の受講にあたって事前に履修すべき科目等、必要となる条件や前提となる知
識・能力等を記載。
5.成績評価方法
【総表】
・別途作成する成績評価の基準等に基づき、どのような方法で評価するのかを記載。
・評価方法として、数段階で評価を行う場合は、到達目標に達するまでの経過点をいく
つか示し、各段階での評価方法と、その配分割合を記載。
※記載例:取組状況○%、発表会の評価○%、論文○%として総合的に評価し、○
点以上を合格とする。
【個表】
・成績評価方法が総表の記載と異なる場合は、それぞれの成績評価方法を記載。
(総表
の記載と同じ場合は、総表の記載を転記する。
)
6.教材・参考文献・配布資料等
【個表】
・教科書使用の有無、参考文献の書名・著者名・出版社等、配布資料の有無について記
載。
別紙様式1
学修総まとめ科目
授
業
授
名
業
形
単
位
態
履
修
年
次
数
担
当
教
員
授 業 の 達 成 目 標
(履修者の到達目標)
授
授
業
の
概
要
業
の
授
業
計
画
内
容
成
備
績
評
【総表】
価
方
法
考
別紙様式2
学修総まとめ科目
授 業 名 ( 課 題 名 等 )
担
当
教
員
学 士 課 程 教 育 に 相 当
す る 学 修 と の 関 連
授 業 の 達 成 目 標
(履修者の到達目標)
授
業
授
業
の
概
要
キ
ー
ワ
ー
ド
の
授
業
計
画
履
修
条
件
内
容
成
教
参
配
備
績
評
価
科
考
布
文
資
方
法
書
献
料
考
【個表( )】
別表1
「学修総まとめ科目」における
学修・探究とその成果(論文)に対する成績評価の観点と基準(例)
観点と基準
1
成果(論文)の作成において最低限必要とされる項目
1-1
背景
1-2
目的
1-3
手法・手段
1-4
内容
1-5
得られた結果と考察・将来展望
2
評価項目(学修・探究の過程、成果(論文)
、口頭発表)
2-1
背景・目的が記述されているか
2-2
困難を乗り越える十分な努力がなされたか
2-3
手法・手段は適切であるか
2-4
論理展開が妥当であるか
2-5
批判的、合理的な思考力が生かされているか
2-6
結果あるいは途中経過における考察は妥当か
2-7
「学修総まとめ科目履修計画書」に記述した計画・内容と一貫性が保たれているか
大きな変更が生じた場合には、その理由、解決策等が明記されているか
2-8
文章表現は適切であるか
2-9
学修経験が適切に生かされているか
2-10
口頭発表においてコミュニケーション能力が示されたか
2-11
チームワークが取れたか、リーダーシップを発揮したか
2-12
倫理性が確保されたか
備考
「学修総まとめ科目」の成績評価を行う際の観点と基準の一例を示す。認定専攻科は自ら
成績評価の観点と基準を設け、それに即して成績評価を行う方法を示すことが求められる。
別表2
「学修総まとめ科目」における
学修・探究とその成果(演奏・創作又は作品)に対する成績評価の観点と基準(例)
観点と基準
1
成果(演奏・創作又は作品)の作成において最低限必要とされる項目
1-1
テーマの着想に至った背景
1-2
構想と経緯
1-3
特徴(手法・手段、作品の材料を含む。
)
1-4
留意・工夫した点
1-5
得られた成果と考察・将来展望
2
評価項目(学修・探究の過程、成果、発表)
2-1
背景・構想が明確であるか
2-2
困難を乗り越える十分な努力がなされたか
2-3
適切な手法・手段、作品の材料が用いられているか
2-4
展開が妥当であるか
2-5
批判的な思考、創造的な能力が反映されているか
2-6
結果あるいは途中経過における考察は妥当か
2-7
「学修総まとめ科目履修計画書」に記述した計画・内容と一貫性が保たれているか
大きな変更が生じた場合には、その理由、解決策等が明記されているか
2-8
成果(演奏・創作又は作品)の表現方法は適切であったか
2-9
学修経験が適切に生かされているか
2-10
成果の発表会等においてコミュニケーション能力が示されたか
2-11
倫理性が確保されたか
備考
「学修総まとめ科目」の成績評価を行う際の観点と基準の一例を示す。認定専攻科は自ら
成績評価の観点と基準を設け、それに即して成績評価を行う方法を示すことが求められる。