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県産食肉ブランド強化に向けた県産果実加工残さの栄養特性 県産食肉ブランド強化に向けた県産果実加工残さの栄養特性 ○安里直和・砂川隆治 1) ・太野垣陽一・翁長桃子・森山高広・島袋宏俊 1) ○安里直和・砂川隆治 ・太野垣陽一・翁長桃子・森山高広・島袋宏俊 1) （沖縄畜研・ 沖縄県畜産課） 県産食肉ブランド強化に向けた県産果実加工残さの栄養特性 （沖縄畜研・ 1) 沖縄県畜産課） 1 ○安里直和・砂川隆治 ) ・太野垣陽一・翁長桃子・森山高広・島袋宏俊 【目的】 量が高く，高 NDF 消化率を裏付ける結果であっ 1)量が高く，高 NDF 消化率を裏付ける結果であっ 【目的】 （沖縄畜研・ 沖縄県畜産課） 食 肉 の 旨 味 に つ い て は ， オ レ イ ン 酸 含 有量 と た 。 一 方 ， ア セ ロ ラ 搾 り 粕 及 び パ ッ シ ョ ンフ ル 食が 肉あ のる 旨と 味の に報 つ告 いが てな はさ ，れ オ， レ各 イ県 ンに 酸お 含 いて 有量 オ と 関連 【目的】 関イ 連ン が酸 あ含 る有 と割 の合 報を 告高 がめ なる さ試 れ験 ，が 各多 県く にな お され いて て オ レ たツ 。搾 一り 方粕 ，に アつ セい ロて ラは 搾， り難 粕分 及解 び性 パの ッ繊 シ維 ョ であ ンフ る ル ー 量が高く，高 NDF 消化率を裏付ける結果であっ ーツ搾 り粕については，難分解性の ADL 含量が高い値であった（図２） 。繊 維 であ る 食有 肉の いる て試 は験 ，が オレ 含 有量 た。 一 方 ， ア セ ロ ラ 搾 り 粕 及 び パ ッ。 シ ョ ンフ ル レる イ。 ン食 酸肉 含 割旨 合味 をに 高つ成 め 多イ くン な酸 され て と ADL 含量が高い値であった（図２） い の脂 肪 酸 組 につ いて は ， 飼 料中 の 脂肪酸組成については，EE の含有割合が高か 関 連 が あ る と の 報 告 が な さ れ ， 各 県 に お いて オ ー ツ 搾 り 粕 に つ い て は ， 難 分 解 性 の 繊 維 であ る い肪 る酸 。組 食成 肉の の影 脂響 肪を 酸大 組き 成く に受 つけ いる てた はめ ，， 飼 いか 料中 に の 脂肪酸組成については，EE の含有割合が高か 脂 っ た ，シークワサー絞り粕及び パ ッ シ ョ ンフ ル レ イ ン 酸 含 有 割 合 を 高 め る 試 験 が 多 く な され て ADL 含量が高い値であった（図２）。 脂 肪 酸 組 成 の 影 響 を 大 き く 受 け る た め ， いか に っ た ， シ ー ク ワ サ ー 絞 り 粕 及 び パ。 ッシ シー ョ クヮ ンフ サ ル 有 用 な 脂 肪 酸 を 含 有 し て い る 飼 料 を 給 与 する か ーツ搾り粕について分析を行った い る 。 食 肉 の 脂 肪 酸 組 成 に つ い て は ， 飼 料中 の 有重 用要 なと 脂な 肪 酸。 を穀 含物 有や し種 て い等 る 飼油 料 をの 給含 与 有率 する が か が 脂 肪る 酸組成 の影 響 を子 大 きは く受脂 けるた め ， いか に が 重 要 と な る 。 穀 物 や 種 子 等 は 油 脂 の 含 有率 が 高く，肉 改肪 良酸 資を 材含と有し がを 期給 待で き か 有質 用の な脂 して ての い活 る用 飼料 与 する 高。 く本 ，研 肉 質 の 改な 良る 資。 材穀れ と し て の 活 用油 が脂 期の 待で き が が究 重は 要と 物る やこ 種と 子無 等く は 含 有率 る ， 利 用 さ 廃 棄 処理 さ るて 。い 本る 研 究 は ，質 利の 用改 さ良加 れ る こ と 無 く活 廃用 棄が 処理 さ き 高， く県 ，肉 資工 材残 とさ しに て注 の 期 待で れ 産 果 実 の 目 し ，肉 質 脂肪酸組成については，EE の含有割合が高か ー ツ 搾 り 粕 に つ い て 分 析 を 行 っ た 。20 シ ー クヮ サ ー搾り粕については，オレイン酸が っ た ， シ ー ク ワ サ ー 絞 り 粕 及 び パ ッ シ ョ％，リノ ンフ ル ー搾り粕については，オレイン酸が 20 ％，リノ ール酸が 43粕％，パッションフルーツ搾り粕につ ーツ搾り に つ い て 分 析 を 行 っ た 。 シ ー クヮ サ ール酸が 43 ％，パッションフルーツ搾り粕につ ー搾り粕については，オレイン酸が 20 ％，リノ いては，リノール酸が 80 ％と不飽和脂肪酸の含 いては，リノール酸が 80 ％と不飽和脂肪酸の含 ール酸が 有割 合 が 高43 く ％，パッションフルーツ搾り粕につ ， 肉 質 改 良 資 材 と し て 活 用 でき る れ良 て資 い材 る ， 県 産究 果は 実， の利性 加 工 残 さ に 注無 目く し廃 ，肉 質 さ 可能性が明らかとなった（表１） 有割 合が高く，肉質改良 材とし ると 。し 本研 用及 さび れ家 る畜 こ飼 と 棄 処理 いては，リノール酸が 80 資 ％と不飽和脂肪酸の含 改 て の 可 能 料 と して の 。て 活 用 でき る れと てし いる 実及 のび 加家 工畜 残さ し ，肉 有割合が高く，肉質改良資材とし 改良資材 て， の県 可産能果性 飼に 料注 と目 して の 質 可能性が明らかとなった（表１） 。て 活 用 でき る 価値を検討した。 改 良 資 材 と し て の 可 能 性 及 び 家 畜 飼 料 と して の 価値を検討した。 可能性が明らかとなった（表１）。 価値を検討した。 【材料および方法】 【材料および方法】 県 内 の 食 品 加 工 施 設 よ り 排 出 さ れ た ， シー ク 【材料および方法】 県ー 内， のア 食セ 品ロ 加ラ 工， 施パ 設よシ り 排ン 出 さル れー たツ ， 及び シー パ ク ヮサ 県内の 食品 加 工ッ 施 設ョ よ りフ 排出さ れた ， シー ク ヮン サの ー搾 ，り ア粕 セを ロに ラつ ，い パて ッ， シ乾 ョ燥 ン・ フ粉 ル砕 ー後 ツ ，一 及び 般 パ イ ヮ サ ー ， ア セ ロ ラ ， パ ッ シ ョ ン フ ル ー ツ 及び パ イ分 ン及 のび 搾 り 粕 をり に粕 つを いにに て ， 乾 燥 ・ 粉・ 砕粉 後砕 ，一 般 般 成 酸 組 成 等 を 行 った 。 イ脂 ン肪 の搾 つつ いい てて ，分 乾析 燥 後 ，一 成析 分及 酸 組 成 分 析分 を析 行を った 。 。 成脂 分肪 及 組に 成つ 等い にて つ い， て 行 分 項び 目 は ，び 粗脂 タ肪 ン酸等 パ ク 質 （ CP） 中 性 デ タった ー （％） 50 60 40 50 30 40 70 20 30 10 20 0 10 40 83.8 NDF消化率 CP消化率 67.6 NDF消化率 CP消化率 83.8 67.6 53.1 35.1 39.4 50 53.1 35.1 19.9 30 12.6 9.9 12.6 10 シークヮサー シークヮサー シークヮサー 搾り粕搾り粕 9.9 アセロラ 搾り粕 パッションフルーツ 搾り粕 パイン 搾り粕 トランスバーラ アセロラ アセロラ 搾り粕 搾り粕 パッションフルーツ パッションフルーツ 搾り粕 搾り粕 パイン パイン 搾り粕 搾り粕 トランスバーラ トランスバーラ （％） ヘミセルロース （％） 70 （％） ヘミセルロース シークヮサー搾り粕，パイン搾り粕については， シークヮサー搾り粕，パイン搾り粕については， それぞれ年間 900t 及び それぞれ年間 900t 750t 及び の排出されており，家 750t の排出されており，家 それぞれ年間 900t 及び 750t の排出されており，家 畜飼料として十分に活用できる量が見込めた。 畜飼料として十分に活用できる量が見込めた。 34.6 50 34.6 26.2 28.1 28.1 26.2 28.1 34.3 34.3 31.9 31.9 34.3 31.9 24.5 24.5 30 20 30 20 10 20 10 3 28.5 24.5 28.5 17.1 17.1 28.5 3 16.9 3 16.9 0.0 0.0 16.9 6.86.8 17.1 畜飼料として十分に活用できる量が見込めた。 栄養成分については，シ ーサ クー ヮサ ，パ 栄養成分については，シ ークヮ 搾ー り搾 粕り ，粕パ ー ク ヮ サ ー 搾ン り搾 粕り，粕に パ つ 図２ 図２ 構造性炭水化物含量 構造性炭水化物含量 ッフ シル ョン りび 粕パ 及イ びン パイ ッ栄養成分については，シ ション ーフ ツル 搾ー りツ粕搾及 搾 り 粕に つ いて，CP 含有量が 10.4 ％，7.4 ％とそ 図２ 構造性炭水化物含量 ッション フ ルーツ 搾10.4 り 粕％，11.7 及 び％，11.7 パ イ％，7.4 ン搾 り 粕に つ いて，CP 含有量が ％とそ 0 10 6.0 26.2 40 ADL 6.0 5.3 34.6 ADL ADL セルロース 6.0 5.3 60 50 60 30 40 セルロース セルロース ヘミセルロース 5.3 70 60 70 40 50 49.5 9.9 12.6 20 搾り粕 【結果および考察】 【結果および考察】 【結果および考察】 シークヮサー搾り粕，パイン搾り粕については， 49.5 56.6 49.5 分析項目 ，目 粗は タ， ン粗パ 中， 性中 デ性タデー 分は 析項 タク ン質 パ（ クCP） 質 （， CP） ター ジェント繊維（NDF） ，酸性デタージェント繊維 0 ジェント繊維（NDF） ，酸性デタージェント繊維 ジェント繊維（NDF） ，酸性デタージェント繊維 （ADF），酸性デタージェントリグニン（ADL）， 図１ CP 消化率及び NDF 消化率 NDF 消化率 消化率 （ADF） ，酸性デタージェントリグニン（ADL） ， 図１ 図１ CPCP 消化率及び NDF （ADF） ，酸性デタージェントリグニン（ADL） ， 消化率及び 粗 脂 肪 （ EE）， 乾 物 消 化 率 （ IVDMD）， CP 消 化 粗EE） 脂 肪， （乾 EE） 消（ 化IVDMD） 率 （ IVDMD） CP化 消化 粗脂肪（ 物， 消乾化物率 ， CP， 消 率，NDF 消化率，脂肪酸組成とした。 率，NDF 消化率，脂肪酸組成とした。 率，NDF 消化率，脂肪酸組成とした。 NDF消化率 56.6 35.1 39.419.9 19.9 0 56.6 53.1 67.6 39.4 60 CP消化率 83.8 90 （％） 80 90 （％） 70 90 80 60 80 70 0 シークヮサー シークヮサー 搾り粕 搾り粕 0.0 アセロラ アセロラ 6.8 搾り粕 搾り粕 パッションフルーツ パッションフルーツ 搾り粕 搾り粕 シークヮサー 搾り粕 アセロラ 搾り粕 パッションフルーツ 搾り粕 2.9 2.9 2.9 パイン パイン 搾り粕 トランスバーラ トランスバーラ パイン 搾り粕 トランスバーラ 搾り粕 0 表１ 脂肪酸組成分析値 れぞれ高い値を示した。また，EE については， いて，CP 含有量が 10.4 ％，11.7 ％，7.4 ％とそ 表１ 脂肪酸組成分析値 れぞれ高い値を示した。また，EE については， C16:0 C18:0 C18:1 シークワサー絞り粕及びパッシ ョ ン フ ル ーツ 搾 表１ 加工残さ れぞれ高い値を示した。また，EE については， 加工残さ脂肪酸組成分析値 C16:0 C18:0 C18:1 シ ークワサー絞り粕及びパッション フ ル ーツ 搾 り粕において，17 ％を超え高い値を示した。パ シークワ サー絞り粕 及 び パ ッ シ ョ ン フ ル ーツ 搾 り粕において，17 ％を超え高い値を示した。パ ッ シ ョ ン フ ル ー ツ 搾 り 粕 ， パ イ ン 搾 り 粕 につ い り粕において，17 ％を超え高い値を示した。パ ッ ションフルーツ搾 り 粕 ， パ イ ン 搾 り 粕 につ い て は CP 消 化 率が 高 く ， また ， パ イ ン 搾 り粕 に ッは ショ ン消 フ化 ル 率が ーツ高 搾く り， 粕 また ， パ， イパ ンイ 搾ン り搾 粕 り粕 につ に い て CP ついては NDF 消化率が高く，良質な粗繊維とし て は CP 消 化 率が 高 く ， また ， パ イ ン 搾 り粕 に ついては NDF 消化率が高く，良質な粗繊維とし シークヮサー 26.6±3.3 4.5±0.8 搾り粕 加工残さ C16:0 C18:0 シークヮサー 26.6±3.3 4.5±0.8 パッションフルーツ 搾り粕 11.7±2.7 1.2±0.5 シークヮサー 搾り粕 26.6±3.3 4.5±0.8 パッションフルーツ 搾り粕 11.7±2.7 1.2±0.5 搾り粕 パッションフルーツ 11.7±2.7 1.2±0.5 搾り粕 20.0±4.0 C18:2 C18:2 43.6±4.1 C18:1 20.0±4.0 C18:2 43.6±4.1 20.0±4.0 6.3±2.8 43.6±4.1 80.7±5.0 6.3±2.8 80.7±5.0 6.3±2.8 80.7±5.0 C18:3 C18:3 飽和 脂肪酸 飽和 不飽和 脂肪酸 不飽和 脂肪酸 脂肪酸 C18:3 脂肪酸 68.8±3.5 脂肪酸 5.2±0.9 31.2±3.5 5.2±0.9 31.2±3.5 飽和 68.8±3.5 不飽和 - 12.9±2.3 87.1±2.3 5.2±0.9 31.2±3.5 68.8±3.5 12.9±2.3 87.1±2.3 - 12.9±2.3 87.1±2.3 て活用できることが明らかとなった（図１）。 ついては 構 NDF 造 性消化率が高く，良質な粗繊維とし 炭水化物については，パイン搾 て活用できることが明らかとなった（図１） 。り粕 に て活用できることが明らかとなった（図１） 。ース お炭 い水 て， 維は で， あパ るイ ヘミ ロ 構造性 化可 物溶 に性 つのい繊て ンセ 搾ル り粕 に 含 構て 造， 性可 炭溶 水性 化の 物繊 に維 つで いあ てる はヘ ，ミ パセ イル ンロ 搾 ース り粕 含 に おい お い て ， 可 溶 性 の 繊 維 で あ る ヘ ミ セ ル ロ ース 含 ─ 86 ─ p083-089postercs6.indd 86 2014/07/31 9:03:44
