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NHTSU ART FORUM
一 馬 の 多 くの著 作 には、 「
蕎麦
音 の は じめ 音 楽 の 創 ま り
茂手木潔子 ( 音楽学)
屋」 が 風 鈴 、 「
飴 売 り」 は太 鼓
や鉦、 「
唐 人館 売 り」 は チ ャル
忘れ られ た く
楽器 〉 た ち
メ ラ と、 売 る 品 に よ っ て 異 な
「
ピ
楽 器」 とい う言 葉 を聞 いて 私 た ちが思 い 出す もの は、 「
ア ノ」、 「ヴ ァイ オ リン」、 「フル ー ト」 な どの オ ー ケス トラ の
楽 器 で あ ろ う。 そ して 、 竹 を打 ち合 わ せ る響 きや 、 風 の 音 や
る 楽 器 を取 り付 け て い た 屋 台
鳥 た ち の 声 を出す 笛 が 思 い 出 され る こ とは ほ とん どな くな っ
て しま っ た。 た つた 一 つ の 音 しか 出 せ な い プ リキ の ラ ッパ、
太 鼓 売 り、 「
海 ほおず き売 り」、
ドレ ミが は つ き り聞 こえ て こな い 草 木 で 作 つ た 笛 や コ トを
様 々な職 業 の 人 々が、 そ れ と
「
楽器」 と呼 ぶ な ど とんで もな い と思 って しま うのだ。 で もず
っ と前 には、 木 の 菜 で 作 っ た 笛 も、 不 思 議 な 音 階 の 竹 笛 も、
分 か る音 や 声 を 出 しな が ら往
子 ど もた ち の 世 界 で は ち やん と した楽 器 の 仲 間 だ つた。 そ し
オル
て も っ と前 には、 お椀 型 の 金 属 打 楽器 を並 べ た ものが 「
か れ て い る。 これ らの 音 が 混
ゴ ー ル 」 とい う名 前 で、 しつか りと楽 器 の 伸 問 入 りを して い
賑 や か だ つ た こ とで あ ろ う。
の様 子 や 、 「
か らか
笛 売 り」、 「
ら売 り」 と呼 ば れ る で ん で ん
「太 鼓 売 り」 な ど に 加 え て 、
来 を往 き来 して い た 様 子 が 描
ざ りあ って 、 さぞ か し市 中 は
そ して 、 これ らの様 々 な 楽 器
や 声 が 、 唄 と三 味 線 を 中心 と
す る 歌 舞 伎 の 音 楽 の 中 に取 り
ミ 窮︹年
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た の で あ る。 そ の ころ は、日
豊 か な」 音 の 世
入 れ られ て、 「
界 を築 き上げ て きた。
と こ ろ が 、 こ う い っ た 日本
豊 か な」 音 色 が、 明治 時 代 にわ が 国 を訪 れ た
文 化 にお け る 「
一
汚 い音」 と聴 かれ た こ とに、
雑 音」 「
欧米 の 部 の人 々 か ら 「
日本 の 楽 器 の 苦 難 の 時代 が始 ま った。 音 楽 に適 す る音 を呼 ぶ
用語 に 「
楽 音」 と言 う言 葉 が あ る。 例 えば 振 動 数 が な る べ く
本 各地 に様 々 な 楽 器 が あ つた
倍 数 の 数 値 をた くさん含 む よ うな音 高 で 構 成 され る音 の こ と
楽 器」 には この
で あ る。 1 8 世 紀 半ば 以 降 に作 られ た欧米 の 「
はず な の に、 今 や そ れ らの 個
条 件 を満 たす 楽器 が 多 い。 そ こで、 特 に、 音 楽 教育 に携 わ つ
性 豊 か な 楽 器 た ち はす つか り
た 欧 米 人 は、 三 味 線 の 不 安 定 な音 に対 して 拒 否 反 応 を示 し、
忘 れ られ て しまつて いる。
「
蝉 声 ( せみ ごえ) 」 の よ うな 声 明 ( しよ うみ ょう) や 浪 曲 の
、わ
い
町守
′ヽ
主かヽ
江 戸 時 代 か ら昭和 初 期 にわ
声、 歌 舞伎 音 楽 に使 われ る声 の 発 声 法 につ いて、 矯 正 が必 要
た って 歌 舞 伎 が 生 み 出 した 道
で あ る と考 えた。 そ こで、 国 をあげ て 、 賛 美歌 を歌 うよ うな
具 ( i n s t r u m e n t s ) を集 めて
モ ノ」
み る と、 日本 の 人 々が 「
「
楽器」 の普 及が始 ま り、
良 い声」 と、ド レミが正 しく出せ る 「
声 で も楽器 で も 3 度 音程 を基 礎 と した ハ ー モ ニ ー が 出せ る よ
を生 み 出す 天 才 的 な能 力 を も
って いた ことに驚 いて しま う。
うな音楽教育 に適進 して きた とい うのがわが 国 の現 状 で あ る。
楽器 」 にな らな
メ ロデ ィー が 出て、 ハ ー モ ニ ー が な い と 「
そ の こ とは楽 器 につ いて も顕
いな らば 、 日本 には 「
等」
笙 ( しょう) 」 「
筆 築 ( ひち りき) 」 「
著 で あ る。 身 の 回 りで 見 付 け
音
た 材 料 を使 って 、 何 で も 「
「
三 味線」 「
尺 八」 「
横 笛」 な ど、 数 少 な い楽 器 しか 存
琵 琶」 「
美し
在 しな い ことにな る。 さ らに、 当時 の 教育 的 観点 か ら 「
を 出 す 道 具 」 ( s O u n d
いJ 音 の 出せ る楽器 とな る と、 「
轡 ( くつわ ) 虫 の 声 のよ うな」
i n s t r u r n e n t sして
) に しま うの
筆 築 が 外 れ 、胴 を打 ち付 け る雑 音 の 混 じる三 味線 や 琵 琶 が外
で あ る。 明 治 初 期 に 日本 を訪
れ た博物学 の E . モ ースが著
れ 、 そ して ドレミ の 出 に くい横 笛 が 外 れ る。 主 流 とな った の
した 『日本 そ の 日そ の 日』 に
は音 高移動 が可能 な寧 だ った。明治初期 か ら4 0 年 代 にか けて、
等 の 師 匠 の 数 が 一 気 に十 倍 近 くに増 加 した記録 が あ る。 そ う
は、 日本 各 地 で 接 した 人 々 の
楽 器」 だ けが
して、 雑 音 の 少 な い、 整 った ピ ッチ を出せ る 「
豊 か な音 楽 的 環 境 に感 動 した
様 が 記 録 され て い る。 た しか
音 楽 を演 奏 で き る もの と して認 め られ た こ とで、 日本 で 育 っ
雑音ば か りのよ うな」 出
た楽 器 のほ とん どは 「
調律 の悪 い」 「
に、 江 戸 期 や 明 治 期 の 風 俗 を
来 損 な いの道 具 と して、 音 楽 の 範 疇 か ら排 除 され 忘 れ られ て
克 明 に調 べ て描 いて い る三 谷
しまった。
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今 回の企 画 につ いて
今 回 の 企 画 で は、
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一 般 に良 く知 られ て い る寧 ・尺 八 ・三 味
E
音 を出す道 具」
線 な どの楽 器以外 に焦点 を当て、収集 可能 な 「
を提 示す る こ とによ り、日 本 の 音 文 化 の 本 来 の 姿 を求 めて み
る こ とに した。 さ らに、 これ らの 「
楽 器」 以 前 と考 え られ て
きた存 在 が、 発音 の発 想 、 音 色 や構 造 の特 徴 の点 で、日 本 の
楽 器」 と認 め られ
伝 統 的 な ( 楽器 〉 の在 り方 を示 し、 現 在 「
て い る もの の 基 盤 を形 成 して い る ことを再 確 認 す る ことに し
楽器」 の概 念 に 囚 わ れず 、 近
た。 収 集 の 過 程 で は、 従 来 の 「
音 楽」 の価 値 観 によ って こぽ れ 落 ちた 日本 の 楽 器
代以降の 「
をで き るだ け探 し出す こ とを試 み た。 それ らの楽 器 が集 まれ
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ば きっ とそ こに見 えて くる共 通点 が あ る と考 えたか らで あ る。
こ こに提 示 され た例 によ って、 音 楽 にお け る既 成 の 法 則 や 制
度 を見 直 す こ とが で き るで あ ろ う し、 自由で 楽 しい音 の 世 界
が広 が る に違 いな い。 そ の 音 の 自由な広 が りの地 平 に、 日本
の風 土 や 文 化 の 中 で 培 わ れ て 来 た 「
音 楽」 と 「
響 き」 の 姿 、
2 1 世 紀 の音楽 の可 能性 が見 えて くる と思 って いる。
今 回 の 展 示 で は歴 史 的 な順 序性 を提 示 す る こ とは行 つて い
打
弦 楽 器」 「
管 楽 器」 「
な い。 さ らに、 楽 器 分 類 に一 般 的 な 「
打 ち もの」 な どの
弾 き もの」 「
吹 き もの」 「
楽器」 ( あるいは 「
雅 楽 の楽
日本古 来 の 分 類 ) と い う発 音 構 造 に よ る分 類 や、 「
民俗 芸 能 の 楽 器」 とい う曲種 や 場 によ
歌舞 伎 の 楽器 」 「
器」 「
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楽 器 を生
音 を作 る発 想」 「
る分 類 も行 つて い な い。 そ して、 「
み 出す 発 想」 の も とに新 た な分 類 の 試 み を行 って い る。 この
観 点 か ら、 楽器 の 形 態 や 発 音 構造 の 点 で 同種 類 の楽 器 で あ つ
て も、別 の コー ナ ー に展示 され る場合 もあ る。
2 0 世 紀 の 半ば か ら、 「
楽 器」 と してす で に完 成 した音 の 道
整頓」
具 たち に対 して、また音楽そ の ものの作 り方 に対 して、「
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され た状態 を再 び 検 討 し直す 多 くの試 み が 登 場 して い る。 イ
カー ゲルが 《二 人管弦
楽団》 のため に考案 し
た楽器 の 自筆スケ ッチ
( 次ペ ー ジも)
タ リア で 起 った 未 来 派 の 運 動 を始 め と して 、 フ ラ ンス の E .
ー ゲル、
ヴ ァ レー ズ、 ア メ リカ の 」. ケ ー ジ、ド イ ツのM . カ
ア
また 日本 で は、 1 9 7 0 年 代 に糸 電話 に発想 を得 た金属 製 の 「
音 具」 を発表 した鈴 木 昭男 の活 動 が、
ナ ラポス」 な ど多 くの 「
これ らの運 動 の 流 れ の 中 で 良 く知 られ て い る。 今 回 の 展 示 の
一
楽 器 を超 えて」 で は、 そ の 試 み の 部 を紹
最後 の コ ー ナ ー 「
介す る。
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JNO,こ
OE`rゥ Ok内
●
く
楽 器」 の価
音 楽」 や 「
冒頭 に述 べ た よ うに、 近 年 まで の 「
々
ロ
な楽器
は、
トした様
音 楽 とは何
値 観 によ って ド ップ ア ウ
か、 楽 器 とは何 か、 人 と音 楽 との 関わ りとは、 と い う根 本 的
な 問 い 掛 け に よ って 、 新 た な光 を 当て られ 始 め た。 そ して 、
音 を見 つ け る」
楽器」 を超 え る ことによ って、再 び 「
従来の 「
こ とが始 ま り、 私 た ちは 自分 た ち の 身 の 回 りに 目を向 け るよ
うにな り、 地 に足 を つ けて、 音 を聞 くよ うにな った。 M . カ
ー ゲル の 《二 人管 弦 楽 団》 に登 場 す る楽 器 群 は、従 来 の 「
楽
器」 を超 えて 楽器 の 範 囲 を拡 大 す る こ との試 み で あ り、 今 回
の企画 の意 図 と共通 の 発想 によって構 成 され た楽器群 で あ る。
瑠 璃 笙 天 譜」 にお
また、 笙演 奏 家 宮 田 まゆみ の リサ イ タル 「
いて 作 由家菅 野 由弘 の 発想 によ って浅原 千代治 が製作 した 5 0
点 を超 え るガ ラス の打 楽 器 は、 ガ ラス とい う新 しい素材 を用
いて いな が ら、 そ の 響 きは あた か も鐘 の 響 き を連 想 させ 、 ま
たサ ヌカイ トの音色 と共通 の響 きを思わせ た。
発 展 の歴 史」 と捉 えて きた見 方 が、 現 代 に
音 楽 の歴 史 を 「
進 んだ
お いて 問 い 直 され て い る。 音 楽や 楽器 を何 に対 して 「
さまざまな 楽器
「
の展開
楽器」
VARIOUS
INSTRUMENT
INSTRUMENTS
DEVELOPMENT
「
楽器」に向か って
ARD
DEVELOPMENT TOM′
“
CONVENTIONAL"
創 ま りの楽器
“
PROTO― INSTRUMENTS"
INSTRUMENTS
│
THE POWER OFSOUND
音 のカ
DISCOVERED
INSTRUMENTS
INSTRUMENTS
見 出 された楽器
CREATING
あそび に音 を加 える
SOUNDS
生活 に音 を加 える
自然 の音 をまね る
音 をつ くる
「
楽器」を超 えて
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A
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AS SYMBOLS
あそび の 中 の音 の発見
生活 の 中 の音 の発見
ゆたかな
音 の世界 の
再発見
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記号 と し ての音
INSTRUMENTS
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「楽 器 」で な い 楽 器
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UNCONVENTIONAL"
音
REDISCOVERING
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SEARCHINC
見
つ
け
自然 の 中 の音 の発見
る
DISCOVERINC SOUNDS IN PLAY
SOUNDS
THE RICH WORLD
DISCOVERING SOUNDSIN DAILY LIFE
OF SOUND
DISCOVERING SOUNDSIN NATURE
優 れ た楽器」、
音楽」、 「
遅 れ た楽器」 と捉 え得 るのか、 また、 「
「
稚 拙 な楽器」 と区別 され得 るのか。 世界 の文化 の価 値 基準 が
一 様 で は な い こ とが 自明 とな った 今 日、2 音 以 上 の 旋 律 や ド
レミの 出な い楽器 を 「
遅 れ た楽 器」 「
音程 の悪 い楽器」 と差 別
す る ことは す で に意 味 を成 さな くな って いる。
l c 遊 び の 中 の音 の発見 ( 羽子板 ・ふ く ら雀 ・餅掲 き兎 な ど)
私 た ち は、 身 の 回 りの 自然環 境 の 中で多 くの音 と接 して い
る。 木 々 のざわ め く音、 川 のせ せ らぎの 響 き、 そ して 雨 の音
sヽ とい こ
生p ヽ ■
l a 自 然 の 中 の音 の発見 ( 石笛 ・鈴石 ・ほおず きな ど)
l b 生 活 の 中 の音 の発見 ( 鉄瓶 ・火箸 な ど)
h々︼Ly
1 . 音 を見つ ける
hせ“ れ全島竹y
t tL芳一
みあ
・
株 ヽ・ と
あT と こ ■Y
伐 4■
ゃ
お れへ●
環す る構造 を持 って いる。
と
ゴ 、A もヽ斥
この よ うな考 え 方 に立 った今 回 の 企 画 展 示 は、始 めて の 試
み と して、次 の 4 つ の テ ー マ の も とに展 示 を行 つた。 そ して、
各 々の テ ー マ は上 の ダイ アグ ラム の よ うに互 い に 関連 し、 循
に空 け られ た孔 に 口を 当て る と甲高 い音 が した こ と も思 い 出
の 中にある。( l a )
な ど。 そ れ らの音 を意 識 的 に 聞 いて い る とは限 らな い が、 何
我 が 家 の 柱 時 計 の 音 と、 隣 の 家 の 柱 時 計 の音 は ど う して音
か の機 会 に、 この 音 が しっか りと記憶 に留 め られ て い る こと
が違 う のか。 朝 食 時、 台所 に立 った母 が、 キ ュ ウ リを切 って
に気 づ く。 道 端 で 見 つ けた 草木 を手 に取 り何 気 な く音 を出 し
いた まな板 の音 は今 で も耳 に残 って いる。( l b )
て み た体験 は誰 に もあ る。 初 夏 の 道 端 で 摘 んだ ベ ンペ ン車 の
お は じき、 紙 風船 、 石 蹴 り、 正 月 の 羽 根 突 きの音 に唸 り独
記 憶 、 ほお ず き の 種 を取 ってや つ と音 が 出 た とき の 嬉 しさ。
楽 の音 。 そ して 夏 の 花 火 。 遊 び に も音 は つ き ものだ った。 こ
カ ラス ノエ ン ドウの端 を切 って唇 に含 んで 出 した音。 貝 殻 を
れ らの 多 くの音 が、 も と も と魔 除 けや 厄 除 けな ど、 子 どもの
耳 に 当て て 聞 い た音 は海 岸 の 風 景 を思 い 出 させ る。 海岸 の 石
幸 せ な 成 長 を願 つ た 音 だ とは 案 外 知 られ て い な い 。 ( l c )
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音 を見 つ け る」 で は、 始 めか ら音 を意 識
第 一 の コー ナ ー 「
家 の 軒 下 に 吊 され た風 鈴 は、 夏 の 暑 さ を癒 す 音 と して私 た
して 作 られ た対 象 で はな く、 風 景 の 中 で 見 つ けた音 や 生活 や
ち に馴 染 み の 深 い音 で あ る。 鳴子 は、 農 作 物 を つ いば む鳥 た
遊 び の 中 で 記憶 に残 る音 を取 り上げ 、 そ れ らの音 の 記 憶 の 世
ち を驚 かす 道 具 で あ るが 、 風 に 吹 かれ て 鳴 る爽 や か な音 で も
界 に現 れ た 日本 の 響 きの文化 を取 り上げ て みた。
あ り、 平 和 な 時 の 流 れ の 象徴 で もあ る。 また、 各地 で 工 夫 を
凝 らして作 られ た土 鈴 や 、 宗 教行 事 で 用 い られ る木 や 金 属 の
打 楽 器 の 音 は、 も とも と神 仏 との交 信 の 音 と して、 また邪 悪
2.音 をつ くる
2a 自 然 の音 を真似 る (鳥 笛 な ど)
2b 生 活 に音 を加 える (風 鈴 ・ししお どしな ど)
2c 遊 び に音 を加 える (犬 山のでんでん太鼓 ・板獅子 な ど)
2d 音 の 力
(火
打 ち石 ・錫杖 (しゃ くじょう)・
鰐 日 (わに ぐち)な ど)
2e 記 号 と して の音
(法 螺貝 (ほらが い)・ らっぱ な ど)
な もの を遠 ざ け るた め の 音 と して 機 能 して きた が、 これ らの
一
音 も、 す で に生活 の 中 で 般 化 した 音 にな って い る。 ( 2 b )
子 どもた ち の 遊 び には音 が 密 接 だ つた。 夜 店 で 買 つた風 船 の
音 に驚 い た 記憶 は だれ に もあ ろ う。 線 香 花 火 の 音 に、 風 で ブ
ンブ ン鳴 る凧 の 音 、 大 人 た ち も餅 掲 き兎 や 犬 山 ので んで ん太
鼓 のよ うな郷土玩 具 の音 を楽 しんで いる。( 2 c )
そ して 、日 本 の 伝 統 的 な 文 化 の 中 で は 、 まだ まだ 多 く の
聞
こえて くる音 に耳 をそば だ て る こ とか らさ らに一 歩 進 ん
「
音 の 力」 が 信 じ られ て い る。 た とえば 、 社 寺 の 鈴 や 鰐 日は、
で、 聞 こえて きた音 を模 倣 し、 好 きな音 を生活 や 遊 び の 中 に
取 り入 れ る こ とは、 楽 器 に 向 う第 一 歩 とな る。 日本 各地 に見
社 寺 に参 詣 した 人 々 に、 そ の 音 を聞 く こ とで心 を安 め る効 果
火 の 用 心」 へ の 思 い を私
を与 え、 冬 空 に 響 く拍 子 木 の 音 は 「
られ る 各種 の 鳥 笛。 牛 や 馬 そ して昆 虫 の 音 を真 似 た笛 。 そ れ
た ち の意 識 に植 え付 け る。 火 打 ち石 を打 ち合 わ せ る音 は、 旅
らは 陶器 だ つた り、 磁 器 や 竹 、 時 には 木 で 作 られ て、 土 地 上
や 仕 事 の 安 全 を祈 る音 と して 酒造 りの蔵 人 た ち の 中 で は今 な
地 によ って様 々 に彩 色 され音 色や音域 も多様 だ。(2a)
お機能 して いる。( 2 d )
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3.「 楽器」 に向か って
3a
創 めの楽器
( イタ ドリ ・貝 の笛 ・ふ いん ぐる三線 ・クバ三 味線 な ど)
3b
「
楽 器」の展 開
( 北斎 の絵 に出て 来 る八 挺 鉦 ( はっち ょうがね) な ど)
自然 の 中 で 見 つ けた音 、 生活 や 遊 び の 中 で 見 つ けた音 、 そ
してそ れ らの音 を模 倣 して作 られ た発 音 具 が、 私 た ち の 生活
を豊 か に彩 つて い る。 これ らの楽 器 の原 点 とも言 え る 発 音 具
が、2 音 以 上 の 音 を出 した り、 整 え られ た 節や 拍 子 を刻 む役
割 を果 たす よ うにな る こ とによ って、 いわ ゆ る 「
楽 器」 に 向
か って進 み 出 した。
竹 に似 たイ タ ドリを切 って指 孔 を開 け て 作 つた 笛 、 巻 貝 の
先端 に 吹 き 日をつ けて リー ドを取 り付 けた貝 の 笛、 コ ー リャ
ンの茎 か ら切 り出 した弦 で 作 った沖 縄 の 「
ふ ぃん ぐる三 線 」
さ らに、 音 は 合 図 と して も私 た ち に身近 な 存 在 で あ った。
戦 国時 代 の 出陣 の 合 図で 吹 かれ た法螺 貝 の 機 能 は、 木 製 の ラ
ッパ にな って 東 北地 方 の竹 合戦 で 生 きて い る。 昭和 3 0 年 代 ま
な ど。 素朴 な形 の楽器 で あ る。( 3 a )
なお、 「
楽器」 の展 開 の 結果 と して、 こ こで は彩 色 され た雅
楽 の楽器 を展 示 して いる。
で は、 各地 の 火 の 見 櫓 に設 置 され た半 鐘 が、 火 事 や 人 々 を集
め る合 図 と して打 たれ て い た。 また、 チ ャル メ ラの音 を聞 け
ば 、 屋 台 の ラー メ ン屋 が い る こ とが 分 か る。 歌 舞伎 の 世 界 に
4 . 「 楽器」 を超 えて ( ガラ スの 楽器 ・カ ー ゲル の作 品ほか)
ここには、 「
楽器」 の イ メー ジを持 ちつ つ、 日常 的 な存在 と
は、 何 か を象徴 す る音 が た くさん あ る。 も と も と寺 で 起 床 の
して登場 した 楽器例 と して 「
ゴ ッタ ン」
カ ンカ ラ三 味線」 や 「
合 図 な どに 鳴 らされ た木 製 の 板 に 由来 す る木 版 ( もっぱ ん)
を、 また、新 しい発想 の も とに生み 出 され た楽器 の例 と して、
の 音 は、 樵 ( きこ り) が 木 を切 る音 と して、 椀 形 の 金 属 楽 器
を並 べ た歌舞伎 の 「
オル ゴ ー ル」 は、 「
超 自然 的な存在」 が現
ガ ラス の 楽 器 」 を取 り上 げ た。 V T R で
は、
冒頭 に 述 べ た 「
「
楽器」 の概 念 を大 き く拡 大 したM . カ ー ゲル作 品 の 《二 人管
れ た時 の音 と して 機 能す る。( 2 e )
弦 楽 団》 の 演 奏 を紹 介 す る。 この 部 分 に 関連 し、 オ ノ ・メ ン
と言 う 「
楽器」 に対 す る先入 観 を捨 て る ことによ って、 「
楽器
を含 む理 由 とな り、 技 巧 的 な リズ ム を刻 む た め の 演 奏 法 で は
な く、 一 音 に気 持 を込 めて演 奏 す るよ うな 発 想 を生 み 出 して
ことによ って 楽 器 とな りうる」 とい う
はそ れ を楽 器 と見 l l k す
姿勢 で あ る。
来 た。( 2 e )
「
八挺 鉦」 葛 飾 北斎 (17601849)東
導 体a
ニ
“ 中くS ︶
A ヽ X へh卒ネ
ヽ”
い Aヽあ
た'六
t普
鼻 傘 キド靖
て、 この ことが、 三 味線 や 琵 琶 の 音 色 に複 雑 な振 動 数 の 音 高
▲T 色 よ 命 い
の 音 色 や演 奏 法 を発 想 す る意 識 の 基 盤 を形 成 し続 け る。 そ し
思 想 は、 す で に 認 め られ た 素材 にた よ る こ とな く、 また 「
楽
音」 に整 え られ 、 旋 律 や ハ ー モニ ー を出す こ とが で き る もの
、
〓ロ
ぬ
シ ンク氏 によ る講 演 も予 定 され て い る。3 つ の 例 に共 通 す る
は、 私 た ち の 生活 空 間 の 音 と密接 に関 わ る と同時 に、 「
楽器」
生
寸
「
記号 と して の音」 また 「
音 の 力」 に提 示 され た楽器 の理 念
海道 五十二次 の 内掛 川宿 か ら
弱
r生々″
iャ
壕
「 iコ
ワ0
streets must have been when all ofthese different sounds
The Genesis of Sound,the CreaHon of Music
酌Iotegi X&yoko
、
vere mixed together,In the kabuki theater,many of
these sounds、
ain
vere incorporated to enhance the l■
musical elements of singing and shamisen playing to
Forgotten Musicalinstruments
create a truly rich and varied soundscape.
Inusical instrument,"
When Japanese hear the words “
The golden age of」
apanese instruments ended with
Vesterners visiting」 apan
、
ve tend to imagine a piano,a violin,a flute,or some
the A/1etti periOd,when certainヽ
other instrument used in a Western Orchestra. Only
rarely,it ever,、 vill we think of the clack of bamboo sticks
noisy" and
began to characterize their tiinbre as “
“
uOm reFers to a certain
muddy`" The Japanese word g2と
striking each other,or of traditional flutes that ilnitate
type of sound that is considered appropriate for music.
the sound ofthe、
vind or the cry of birds.In this day and
Inusical
age, it seems absurd to confer the title of “
For example,a sound that consists of frequencies
containing many harmonic doublings is thought to be a
instrument" on such things as a tin bugle that can play
garuθ コ.A/1any of the instrumentS developed in theヽ
only one nOte,or on fLutes or zithers made of leaves or
from the lniddle of the 18th century on、
do‐re‐ini." But
bamboo that cannot produce a clear “
Vest
vard produce
sounds that it in this category.Trained in this context,
this wasn't always so. Not so long ago,children gladly
many of the Westerners involved in music education in
welcomed siinple bamboo ftutes with strange tunings into
」apan vie、 ved the tenuous tones of the shalnisen with
the falnily of lnusical instruments.And before that,a
distaste and felt that the vocal styles of sね θmyθ Buddhist
ro、v of lnetal bowls was considered a Fine
コ
nusic bOx"
“
cicadas" ),
chant(、 vhiCh SOunded to their ears like “
that proudly took its place among other, more
rory。■u narrative ballads, and kabuki singing、
conventional instruments.In those days,every region in
in need of “
Japan could be expected to have its o、
vn assortment of
correction." This、
vere all
vas the beginning of a
concerted effort on the part of the Japanese gOvernment
musical instruments,but today the individuality of these
to encourage people to sing in “
music l■akers has been lost and forgotten.
appropriate for hymns,and to prOmOte the propagation of
A collection of instruments and props created for the
kabuki theater from Edo period(1600-1868)to the early
Showa period(1926‐
1989)can't help butimpress us with
the sheer genius the」 apanese people sho、 ved in creating
good" voices considered
instruments tuned to a tempered scale,Since that tilne,
apan has focused on Western
music education in」
tertiary harmony.
If Western criteria for lnelody and harmOny are used
nOvel objects.This was especially true with regard to
to determine what constitutes a musical instrument,the
musical instruments lt seems that they could lnake a
rich diversity of traditional」
sound instrument out ofjust about anything that came
reduced to a narro、
to hand.The AInerican zoologist Ed、
vard NIorse llecorded
apanese instruments is
v range that includes such falniliar
instruments as the sLθ
cLゴrゴた:oboe,koto,bi、
,あ ゴ
va,
とθわ口e nute.If Western
his appreciation of the rich musical environment he
shamisen,shakuhachi and yθ
encountered during his travels in」 apan in the late 1870s
standards of aural beauty are further applied,1■
in his book,」 apan Day by D2y Silnilarly,the many
these remaining instruments are also nltered out`The
、
vorks of Mitani Kazuma, who conscientiously
Lゴchirikifails to lneet the test,for example,because of its
documented」
buzzing tilnbre(likened by some to loud cricket);the
apanese life in the EdO and NIetti(1868‐
va are excluded because of the loud
1912) periOdS, describe a staggering variety of sound
shamisen and bi、
instrumentsi the wind chilnes of noodle shops,the drums
percussive noises prOduced、
and gongs of candy shops,the oboe‐
like charumeFa horn
of Chinese sweet shops,the inany instruments used by
street vendors,each associated、
vith a particular type of
any of
vhen the plectrunl strikes
the body of the instrument;and the yθ
ttο
buθ is reiected
because it does not easily produce a tempered scale.
Consequently,it、
マaS the koto,which can be freely tuned,
merchandise,and the wares of shops specializing in such
that gained popularity in the late 19th century.Records
musical instruments as flutes,various types of drums,
indicate that the number of koto teachers increased ten―
and even egg pouches frOm seashells(which Were blown
f01d bet、veen the 1870s and the nrst decade ofthe 1900s.
tO produce a resounding “
blati" ).Adding to these were
Because only instruments、
vith relatively pure tone and
the many tradesmen who wandered the neighborhoods
clearly deined pitch were recognized as the proper
advertising their services with distinctive vocal calls or
vehicles for music, nearly all of the instruments
instrumental motifs.One can imagine ho、
13
v lively the city
developed indigenously in Japan,condemned for their
14
“
p00r tuning" and “
bre,'' were abandOned
grating til■
and fOrgotten,
are displayed in the exhibitis final section,entitled
“
Beyond lnstruments," 、
vhere lectures on relevant
themes、 vill also be presented by W[r.OnnO NIensink Of
the Haags Gemeentemuseun■
The Goal ofthis Prolect
ofthe Netherlands.
As basic questions arise about the nature of inusic,
musical instruments,and the relationship between
Focusing on instruments other than the falliliar koto,
people and their music,ne、
shakuhachi and shaHlisen,this collectiOn features the
many instruments that、
widest possible variety of sound instruments,thus
、
vhen standardized modern musical values、
sound
presenting a more complete picture of the true “
culture" of traditional」
today as “
apan.ThOugh conllnOnly vie、
ved
proto―instruments," the items on display
development of I■
vere adopted.
By transcending conventional instruments,、
ve are
beginning to rediscover the sounds in Our environment
and,、 vith our ttet planted irmly on the grOund,to really
nevertheless prOvided the foundation fOr the
the traditiOnal」
v light is being shed on the
vere dropped fron■ cOnsideratiOn
listen tO them The instruments used in Kagel's
“
Zweilnann Orchestra," for examaple,represent an
odern instruments,and shed light on
apanese approach to such concerns as
attempt to transcend the bOundaries of cOnventional
sound productiOn,tiIIlbre and structure.Throughout the
instruments in、 vays that are closely allied、 vith the
collectiOn process, we attempted to free ourselves from
intent behind this exhibition.AnOther example are the
conventional concepts of lnusical instruments and sought
more than ifty glass instruments created by Asahara
items that fel1 0utside the inusical value system that the
Chiyoii under the directiOn of Japanese composer Kanno
Japanese adopted froni the West in the inodern era.we
Yoshihiro.取 Iade of a mOdern material that prOduces
feel that this apprOach has led tO fresh insights,and we
sounds reminiscent of the ech0 0f bells or the timbre Of
are conident that the collection will stil■ ulate viewers to
sanukite(a type Of volcanic rOck that rings like a gong
reassess the existing rules and systems that constrain
when struck),theSe instruments were used in a recital
current inusical practice while opening up a、
entitled “ Celestialヽ 4usic for a Lapis Lazuli Sね
vide、vorld
of free and e対 oyable sOunds.On the horizO■
of that new
world of liberated sound,we can discover not only the
musical reverberations of traditional」
θ,"
iyata ttlayuHli.
presented by the srlθ player N【
The conventional tendency to view the history of
apanese society
music as a developmental process is being questioned.
and culture,but alsO sOme of the lnusical possibilities of
When、 ve speak of lnusic and l■usical instruments,、 vhat
the 21st century.
is the measure by which we judge some music as
tadvanced," or some instruments as “
prilnitive" ?What
No attempt has been made to arrange the
instruments in historical order, Or tO categOrize them
exactly is the distinction bet、
according tO type(wind,String,percussion)or musical
instrument and a “
genre(gagaku,kabuki,f01k music,etc.).Instead,we have
、
vorld,where it has become apparent that standards for
organized theHl accOrding to their intended use,and the
cultural values are far from unifOrn■ ,it is meaningless tO
intended use Of the sOunds they make.TherefOre,
disparage instruments that,fOr example,play only t、
instruments that have the same fOrm Or sound‐
1■aking
characteristics lnight be placed in separate displays
veen a “
superior"
crude" or “ childish" one?In today's
somehow lagging behind or poorly tuned,
because of the different concepts underlying their
With these ideas in Hlind,、
development.
ve have experil■ entally
divided the exhibition into four themes.As the diagram
Since the mid-20th century,1■
any people have
experimentally reexamined the highly regulated state of
indicates,all four themes are interrelated to create a
cycle.
both our ``perfected" modern instruments and music
itself.These pioneers include the Futurists in ltaly,
Translated by David Crandall
Edgard Varbse in France,John Cage in the U S.,and
WIauricio Kagel in Germany,as、
vell as Suzuki AkiO in
」apan、 vhO,in the 1970s,created many new sound
instruments such as the
“
anarapos,''
a metal
instrument that was inspired by children's tin‐
can
telephOnes Examples Of their experilnental instruments
15
vo―
note melodies, Or fail to produce a tempered scale, as
16
出品 目録
水か らくり打
嘉助
雨 団扇
琵琶
紙風船
ぽっぺ ん
雷草
和琴
楽筆
煙硝爆弾
楽太鼓
■四天王寺
でんでん太鼓
お もちゃ裂
『
江都二色』
↓
ゴんぱ ち
ベ ンベ ングサ
振 り鼓
ンバ ″
タ
バダ
カラスノエン ドウ
鼓
ノ 鼓
一
二親
口 日本玩具博物館
口茂手 木潔子氏
豆太鼓
■(株
)ブンユー社
が らが ら
■東京浅車岡 田屋布施
金魚 のが らが ら
ホオズキ
ガ ラスの楽器
ペ コペ コ
団扇太鼓
二 枚太鼓
獅子頭
板獅子
浅原千代治氏製作
菅野 由弘氏調律
鈴石
土鈴
齢屋太鼓
パ ー ランクー (沖縄)
か らくり屏風
取 っ手付 き太鼓 (沖縄)
米掲 き車
曹洞宗 の鼓 (く)
餅 つ き兎
ライオ ン太 鼓
手鞠
こだま
蛸壷 の太鼓
錫杖
福良雀
ドラ
米喰 いね ず み
えヤ
ゴ ドラ
ガ リガ リまわ し
鰐ロ
豊川重雄氏製作
狸 々笛
鏡八
T a r i u p ( タ リウプ)
風車笛
双盤
枡谷隆男氏製作
犬 山でんでん太鼓
凸付 ドラ
羽子板 羽 根
海ホオズキ
サ ヌカイ ト
石笛
赤貝
■枡谷隆男氏
ササ ラ
(酒屋唄用 ・台所用)
鹿笛
数珠
枡谷隆男氏製作
下駄
I p a p k e n i ( イパケニ )
備長炭
浦川太八氏製作
火箸
I p a p k e n i ( イパケニ)
そ ろば ん
線香花火 (手牡丹)
ネズ ミ花火
栃尾 の手鞠 (芯 ・中身)
わ らだ
風船
笛が ら
ドラバイ
鳥笛
鐘
ヤギ笛
千鳥笛
動物笛
鈴
馬笛
人形笛
伏鉦 ( 台付)
大 岡紫 山氏製作
土笛 ・石笛
鷺笛
竹笛
伏鉦 ( 赤輪付)
ぴいぴ い こ
フクロウ笛
ラッノヽ
寺鐘
ブ リキ の笛
メ ロデ ィー
波音
カ ンカ ラ三味線
輪付鈴
尾舞鳥
ラッパ ( 小 ・特大)
セミ
軍隊 ラッパ
神道鈴
シンギ ングバ ー ド
木箱笛
鳴 り独楽
木琴 ( 大 ・小)
うな り凧
鉄琴
ベ ー ゴマ
張扇十拍子盤
おは じき
時計 の箱
石けり
鳴子
木魚 ( 大 ・中 ・小)
剣玉
お手玉
ビー 玉
笏拍子
ゴム ほおず き
大拍子
竹鉄砲
サハ リ鉦
音木 ( 赤 ・黒)
17
巻笛
松橋金蔵氏製作
内野沢敬蔵氏製作
虫笛
おき
牛笛
枡谷隆男氏製作
蝉笛
カ ラス笛
雑笛
ニ ワ トリ笛
枡谷隆男氏製作
鳴子
赤子笛
(よさ こいソー ラン用)
松虫
雨 団扇
風鈴
鈴 つ きぱ っ くり
■長井均氏
ガガス コ
木魚 ・小木魚
霧笛
木柾
鈴
■上越教育大学
伏鉦
撃子
鏡 (に ょう)(大 ・/jヽ
)
鉦鼓
18
馨
高麗笛
当 り鉦
よっち ょれよ
糸電話
関連企画
「つ く る 。き く 。か ん が え る」
(土佐 の鳴子)
貝張
三 味線
駅鈴
ゴ ッタ ン
馬鈴
玩具太鼓
ねぶたの鈴
官太鼓
ー ゲ ル 《二 人 管 弦 楽 団》 ビデ オ 上 映
会期 中 の上 ・日 ・祝 日10:30∼ 、 13:30∼ 、 15:30∼
レクチ ャー ル ー ム
縄文土鈴 (復元)
桶胴
当 日の観覧券が必要 です
歌舞伎 の拍子木
胡弓
長 えんぶ り
沖縄胡 弓
火打 ち石
等築
ム ック リ
笙
縄文土笛 (復元)
能管
『うなゐの友 』
木版
『
黒美寿』
魚板
笛 (号令 の)
二 人管弦楽団パネル
ツケ板十ツケ析
日本 の楽器 パ ネル
櫓
オルゴ ー ル
● M.カ
0レ クチ ャ ー 「
楽 器 を超 え て」 (仮 題)
O.メ ンシンク博士 (ハー グ市立博物館副館長/民 族音
二 人管弦楽 団」 ほか につ いての講演会
楽学)に よる 「
3月 27日
[土]14:00∼
レクチ ャー ル ー ム
当 日の観覧券が必要 です
※ 「
お 名前 ・お 電話番 号 ・参加 人数」 を明記 の上、 往復
ハガ キ (3月 23日 当 日消 印有効)ま たは直接美術館受付
までお 申込下 さい (先着順 ・定員あ り)
■新津市郷土資料展示室
接摩笛
呼び子笛
ふ いご
チ ャル メラ
鈴 (れい)
マ
柱時計
● コ ンサ ー ト&ト ー ク 「日本 の 音 を聴 く」
4月 17日 [土]・ 5月 15日 [土]14:00∼
16:00
竹ぼ ら
杵
ア トリウム
木貝
横 づち
当 日の観覧券が必要 です
法螺貝
桑 の葉切 り包 丁
石笛
糸車
駅路
● ワ ー ク シ ョ ップ
「 親 子 で 作 る音 の 出 るお もち ゃ」
四つ竹
日本玩具博物館館長井上重義氏 を講師 に迎え、 身近な素
イ タ ドリの笛
材 を使 つて 音 で 遊ぶ玩具 を作 ります。
擦 リザサ ラ
4月 25日 [日 ] 14:00∼
レクチ ャー ル ー ム
編木 (びんざさ ら)
(五箇山用 ・歌舞使用)
15:30
親子 一 組 5 0 0 円
貝笛
( 参加 当 日に限 り展 覧 会 の 観 覧 もで き ます )
※ 美 術 館 受 付 また は 電 話 にて 「
お 名 前 ・お 電 話 番 号 ・参
・
加 人 数 ( 大人 小 人) 」 をお 知 らせ の 上 お 申込 下 さ い ( 先
着 順 ・定 員 あ り)
弥生土笛 (復元)
縄文鈴 (復元)
縄文五環鈴 (復元)
ビー 笛
篠笛
沖縄横笛 (ふぁんそ う)
ふ ぃん ぐる三線
クバ三味線
こき りこ竹
祭鉦
でんでん太鼓
三板
チ ャッノヽ
銭太鼓
龍笛
19
20
音 の は じめ 音 楽 の 創 ま り
十 日本 の音 を聴 く一
本事 業 の 開催 及 び このパ ンフ レッ トの刊 行 にあた って ご協 力
い ただ いた関係各位 に、心か ら感謝 の意 を表 した く存 じます。
主催
共催
後援
働 新津市文化振興財団=新津アー トフォーラム
新 津市 ・新津市教育委員会
新 潟 日報社 ・NHK新 潟放送局
エフエム新津 (ラジオ ・チャット)
監修
・
Lと卜
gLEFEL LほLL岳E酵LEELEい摩降EErrBLLEF 生 軍 二 L E E 匹 E E r E E E E E 氏
茂手木潔子
佛
岡田屋布施 (東京都)・ 越路町役場 (新潟県)
出品協力
四天二寺 (大阪府)・ 上越教育大学 (新潟県)
新津市生涯学習課郷土資料展示室 (新潟県)
)ブンユー社 (東京都)
日本玩具博物館 (兵庫県)。 (株
長井均 (石川県)・ 西脇忠英 (新潟県)
枡谷隆男 (北海道)・ 茂手木潔子 (新潟県)
協力
佛
音楽之友社 (東京都)
佛 TAフ ォ ト&サ ウン ドオフィス (東京都)
ハーグ市立博物館 (オランダ)
加藤恭子 ・菅野由弘 ・棚村静江 ・内藤静一 ・宮 田まゆみ
(五十音順 ・敬称略)
発行 日 1999年 3月9日
発行 新 津市文化振興財団
〒9 5 6 - 0 8 4 6 新潟県新津市蒲 ヶ沢 新津市美術館内
phone 0250-25-1301 fax 0250-25-1303
、
茂 手木潔子
David
Crandall(US.A.)
翻訳
写真提供 竹内敏信 (東京都)
執筆
横山正
図 Mauricb Kagel・
ー
ー
ラム
トフォ
新
津ア
編集
印刷 株 式会社 博 進堂
phone 025-241-7827
fax 025-245-0441
The Cenesお of Sound the Creation of Music
ind宙
alg and ttttu杭如6 who
We would Ш陀 的 expre8S Our Sincere gratltude tt tlle 血
加.
helped us make曲由 exhibttb■and pamphlet a ttdtt for their kind coopera徹
Organized by Nittu Art Fomm
org― zed by N五
悔u City,N工tsu Ctt Board of Educattn
Oo・
Patorotted by NIICATA NIPPO,JBC NHigata Station,FM Mr「 Su Gadb Chatl
Supe胡 確d by Mcteぶ踊"k0
Exhibition Support
Okadaya Fu8e,TOkyo
Ko前 問血 鈍h Ciけ H札 町 伍
Shttnnoiitemple,Osa■a
」ouetsu Universiけ
of Educacio■
,哨 伍
Ntttsu Folklore Ga■
ery ill Lttehag Learnu■
gS∝ 歯担,Nよgata
」apa■Toy Museum,Hyog0
Bモ
N you as80Ciates,Tckyo
Nagai Hitthi,IsHttwa
Nishiwaki Tadahde,N■gata
Masuya Takao,Hokkttdo
MCteま K匹 臨 ,Nigata
ONOAKU NO TOMO SEA CORP,Tokyo
TA photo&gound oSce,To■yo
Haag8 G倒噂ellteIIluseum・
Netherlands
Kato Kyoko,Tckyo
Kan■
o Y o s h ioh,iT■o k y o
rra.amura田よ
セ■e,Nigata
Naito Se拙 ,N也禁ほ
田B いね M m , X a ■ a g a w a
軸 “d in」
apan,March 9,1999
hb臨 醜dby Nよ低u Art ForuIB
N工おu Museunl ofArt
Oawa■esttwa,N五
億u,Nttgata Pttt Japan 956‐
0846
PHONE 0250・ 25・
1301 FAX o250‐25,1303
Wま 悔 ■by ttk山
鴫,I170k0
Tran81ated by Bwtt Gandall
Toれ mbu,Tcky0
PLctOgraphedけ 的
1■
ustrattdけ 晦
Lgel,Yokoyama Tadtth
Edited by N並酷 rt F― n
酌 ted by H車