PHYCOLOGY

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PHYCOLOGY
ISSN 0038-1578
Vol
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IV
日
本 藻 類 学 会
日本藻類学会 は 1
952年に設立され,藻学に関心を もち,本 会の題旨 に賛 同す る個人及び団体の会 員か らなる 。
刊行物「務類」を年 4回刊行し,会員に無料 で頒布す る
。 普通 会員は本年度の年会 1
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。 団体会員の会貨は 1
2,
000円,賛助 会員の会 費は l口20,
000円 とする 。
庶務お よび会計に関す る通信は, 602 京都市上京区下立売通小川東入 日本藻類学会宛 t
こ,また 「誌類」
への 原稿の 送 付は 108 東京都港区港南 4-5-7 東京水産大学有賀祐勝気付 日本藻類学会編集委員会宛に さ
、
れたし。
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日本藻類学会第 1
5回大会のお知らせ
5回大会を下記の要領で開催します。奮 ってご参加下さし、。
日本藻類学会第 1
会
場:琉球大学教養部
干903-01沖縄県中頭郡西原町字千原 l番地
電話
会
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年 3月初日(火)編集委員会 ・評議員会
2
7日(水)口頭発表 ・特別講演 ・懇親会
2
8日 (木) 口頭発表 ・展示発表 ・総会
2
9日 (
金) 寸海藻係集会
3
0日(土) J於琉球大学熱帯海洋科学センター
申込先:
大会 ・懇親会 ・発表の申込票,発表要旨の送付,連絡は下記宛にお願いします。
干905-02 沖縄県国頭郡本部町字瀬底 3422
琉球大学熱帯海洋科学センター内
5回大会準備委員会
日本藻類学会第 1
電話
0980(
4
7
)2888 (香村)
FAX 0980(
4
7
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91
9 (発表要旨以外の通信のみ可)
参加申込:
1
)大会参加者は,発表の有無 にかかわらず,本誌に綴込みの大会申込票に必要事項を記入して, 上記の第
1
5回大会準備委員会あて,お送り下さ L。
、
2)大会費 2,
500円 (学生 2,
000門),および懇親会費 3,
000円を同封の振替用紙でお送り下さ L。
、
送 金 先 振 替 鹿 児 島 1-45036 日本藻類学会第 1
5回大会準備委員会。
3
) 大会参加申込み,送金,下記の発表要旨送付の締切は 1991年 1月 10日です。
発
表.発表を希望される方は,本誌に綴込みの発表申込票に必要事項を記入し,発表要旨の原稿を添えて,
お申込み下さい。
1
)発表には,口頭発表と展示発衰の 2種類があります。希望する方を Oで囲んで下さい。
2
) 口頭発表 :発表時間は,質疑応答の時閣を含めて 1
5分です。
使用スライドは 35m m版,スライド枠には,図 1のように発表者氏名,発表番号(大会プログラムに
、 同じ スライドを繰返し
記されているもの),スライド総枚数,映写順序,上辺 マークを御記入下さ L。
映写する場合は,それに見合う枚数を御用意下さい。
3
) 展示発表
パネノレの大きさは
題につき,縦 1
.8m X横 0
.
9m のこ
予定です。展示パネルの上部には,
図 2のように発表番号,政組,氏名,所属を明記して下さい。その 他のスベースは自由に利用し て下
さL。
、
表題には 5cm以上,説明文には Icm以上の文字を使用し,文京U;l:.必要最小限にとどめて下さ L
。
、
展示物の糊付けは 2
7日午前中にお願 L、します。
4
) 発表(口頭発表・展示発表)の中込は,本誌の綴込みの原稿用紙に要旨を記入して, 1991年 1月 1
0日
送り下さ L。
、
必着で,上記の準備委員会宛にお j
原稿はそのままオフ七ット印 !
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lします。タイプライター,ワード ・プロセッサー ,パソコン等何
れを使っても結構ですが,印 '
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・は明瞭な黒字て・お願 L、します。
映写順序
可 ← 赤マ-?
(
1
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枚のうち l枚目 )
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発表番号 叶 1
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演 題
同日
発表番号
氏名(所属)
沖縄太郎 ト 氏名
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図1
. 使 用 スライド記入例
図 2 展示パネル説明図 .
宿泊案 内
会 場周辺 に は 宿 泊 施 設 ( ぎ の わ ん セ ミ ナ ーハウス
宜野湾市内, 会場まで徒歩約 1
0分)しかあ
りません。那瀬市 内 のパス停に近い宿泊施設を紹介いたします(大学近くまでの所用 時間約 40 ~ 5 0
分)。 下記の表を参考に直接予約下さ L、。大会期間中は観光シーズソにあたりますので ,予約はお
早自にしてくださ L。
、
会場周辺(宜野湾市内)
施
設
名
料
金
TEL(098)
所
在
地
ぎのわんセミナーハウス
2 , 600 ~ 6 , 000
898-4361
志真志
仮予約 (
4
0名 シングノレ,ツイン, 和室など)してありま す。希望者は平 成 3年 1月15
日ま で に大会準備委員会宛お申込み下さ L、。準備委員会で 調整後,申込者各{立に直接連絡
いたします。
那覇市内
施
設
名
ローヤ ノレホテル
ホテル 山市
沖縄郵便貯金会館
ニューオー γ ャンホテノレ
第一ホテノレ
ホテ ノレ共同
ホテルエメラノレド
共済会館八汐荘
ナハグランドホテノレ
ホテ ノレタイラ
のざき観光ホテノレ
自治会館
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観音堂前)
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886-5454
山J
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I)
*宿泊料金は シング ノ
レ
の ルーム チャー ジ料金です。括弧内はツイ ン料金です。
*那覇市内の宿泊施設は町名のみを示 してあります。括弧内は最寄りの市外パス停です。那覇市内の パ
。
ス停には市内線 と市外線があり ますので御注意下さ L、
*那新空港から宜野湾市内の宿泊施設 (
ぎ のわんセ ミナーハウ ス)へは,高速パ ス (
系統番号 1
1
1)をご
。
利用下さい (
琉大入口下車徒歩約 5分)
*那覇市内から 会場へは,琉大線 (
系統番号9
8,琉球パス :琉大北口 下車徒歩約 5分 ),宜野湾線 (
系
統番号9
7,那覇交通.流大東口下車徒歩約 5分),石川 (
首里経由 )線 (
系統番号2
5,那新交通:中
) 屋慶名 (
大謝名経由 )線 (
系統番号2
7,那覇交通:中部商業高校前
部商業高校前下車徒歩約 1
5
分,
、
下車徒歩約 1
5分)をご利用下さ L。
日本藻類学会主催海藻採集会のお知らせ
下記の要領 に よ り瀬底島周辺 での 海藻採集会を開催します。ご希望 の方は下 記 の琉 球大学熱帯海洋科学セ ン
ターに直接お申込み下さ L
。
、
l 期 日 :1
9
91
年 3月28日(
木)
-3月31日(日)
2 日 程 :(
天候等により一部変更する場合も あ ります)
3月初日 (
木)大会終了後,大学のパスで 熱帯海洋科学 セ ンタ ーへ移 動。 または個人で行かれる方
は1
9
:
0
0にセ ンタ ーに到着の こと 。
夕食 ・
日 程説明・セ ンタ ー宿泊
3月初日 (
金)瀬底島周辺 で採集 セ ンタ ー宿泊
3月30日(
土)憐瀬 (
沖側海洋博記念公園近 く)で採集 懇親会 ・セ ンタ ー宿泊
3月31日(日)朝食後,自由解散
3
. 会 場 :琉球大学熱帯海洋科学センタ ー
干905-02沖縄県国頭郡本部町字瀬底3422
電話 0980-47-2888
FAX 0980-47-491
9
4 講 師 : 北 海 道大学 理学部 吉田 忠 生,国立科学博 物 館 田 中 次郎
,
琉球大学熱帯海洋科学センタ 一 番村 真徳
5 参加 費 ・ 臨 海 ク ラ ブ 費 l泊 350円
食 費 3食 2,
000円
クリ ーニ ング 代 550円
懇 親 会 費 1
,
000円
参加希望者に参加の可否,円程等の詳細をお送 りし, 参加希望 日程,希望事項等を御返信 いただき,
参加者 の 日程から参加費を算出
, 納入期日 など参 加者各位に直接連絡 いた します。
6 定 員 20名
希望者 多数の場合には先着順 としま すので予めご 了承下さ L
。
、
7 申 込 ・1991年 1月末 日までに 梨 J
lに 1)氏名, 2)連絡先, 3)所属 を明記 の上,上記 の熱帯海洋科学
妾お 申込み下 さL。
、
センタ ーに直J
9 その 他 係集具,標本作製 ・整理用品 などはご ,
希望により 出来 る限り用 意 いた します。潜水器具(マスタ ,
、
フ ィン, ウエヅトスーツ)は各 自各御持参下 さL。
要旨原稿の体裁見本
0田中二郎本・伊藤真理科:褐藻アミジグサ科
のフクリンアミジとサナダグサの形態
アミジグサ目アミジグサ科のニセアミジ属とサナ夕、
,グサ属には日本産の種類としてそれぞれフクリンアミ,
-・・が中央部付近
で多糖になることがある。精子のうは表皮上に盛り上
がって形成される。
(本国立科博・植物研.将日本女子大・家政〉
0渡 辺 信 本 ・ L
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とクロロコックム目(緑藻綱)の 6種における 2本
鞭毛遊走細胞の微細構造
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(本富山大,
細胞は裸であ
料オハイオ州立大〉
日本藻類学会第1
5回 大 会 申 込 用 紙
大会・懇親会申込票
(フリガナ)
氏 名 :
所属:
連 絡 先 ( 自 宅 ・ 勤 務 先 ): ⑤
発
表:
する(単独・連名),しない。
懇親会:
参加,不参加。
送 金 額 :(不必要な個所を消して下さ L、。同封の振替用紙で御送金下さい。)
大 会 参 加 費 2,
5
0
0円(学生 2
,
0
0
0円)
懇親会費 3
,
0
0
0円
送金合計額
円
発表申込票
(連名の場合は演者が申込みをし,演者の左肩に*印をつけて下さい)
)
発表の種類(希望する方をOで閤んで下さ L、
口頭発表,
展示発表。
発表番号(当方で記入します):
氏 名 ( 所 属 ):
演題:
連絡先:(連名の場合は演者)
宮
雪
(
5
) 表題が 2行または 3行にわたる場合は,初めの
要旨原稿の書きかた
(1)横 100mm縦 150mmの枠内に 24
字 X22
行の印字
1字分(約 4.2mm) をあける。
(
6
) 表題と要旨本文との聞は 1行分あける。
を標準とする。
(
2
) 著者名,表題,要旨本文,所属の順に脅し
(
7
) 要旨本文は初めの 1字分をあける。
(
3
) 1行目は初めの 3字分(約 12.6mm) をあける。
(
8
) 所 属 は ( )内に入れる。
(
4
) 著者が複数の場合は,講演者にOをつける。
(
9
) 区読点は
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伊藤裕之:兵庫県南部産黄金藻(I) 3池と 1ダム湖における黄金藻フローラ
兵庫県南部の泥池,星野池,千苅貯水池,安場池において, 1
9
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5年 4月から 1
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7年 3月の間採集した合計472
試料から,光学顕微鏡と電子顕微鏡を用いて黄金藻 1
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種類を見出した。その内訳は,M
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8
種類, 27.0%,千苅貯水
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6
種類, 33.9%であった。 (
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343
南雲保*・原慶明**本邦マンゲロープ林に生育するケイソウ類の種類組成と鉛直分布
沖縄県西表島の後良川マングロープ林内の上流から河口までの 200m毎に定めた 1
1地点からマングロープの
柱状根および周囲の表土を採取し,マングロープ林に生育するケイソウ類の種類組成と鉛直分布を調べた。その
1
6分類群の生育を確認した。また,全観察試料中,主要な優占および亜優占種は,
結果, 26属に所属する 1
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代田区富士見 1-9-20 日本歯科大学生物学教室,糾305茨城県つくば市天王台 1-1-1 筑波大学生物科学系)
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日本産のクシペニヒパとコパノクシペニヒパを,外国産の種と比較した結果,前者は P
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産するこの属全 4種の分類学的に重要な特徴について,1)主軸上の第一位校の成長様式, 2) 小葉状の有限成
長枝の鋸歯の有無, 3) 藻体が直立するか傾伏するか,及び 4) 四分胞子嚢群の形が種のレベルで意義のある形
質であることを示した。コパノタシペニヒパについては北海道産の標本に基づいて記載を行なった。 (
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なかったが,細胞壁形成に関与する物質を含むと考えられる小胞の融合を阻害し新しい細胞壁の伸長を阻害した。
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これらのデータから,徴小管や微繊維と各細胞分裂期の進行との関わりについて考察がおこなわれた。 (
良市北魚屋西町奈良女子大学理学部生物学教室)
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紫外線が増加することが示された。
このことと関連して, 1
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9
年に熱帯按の海藻の紫外部吸光物質を定量し,その結果を 1
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られている値と比較した。海藻の紫外部吸光物質は,藍藻では 5
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物質が成層圏オゾン層にできたオゾンホールを通して透入してくる紫外線の増加に反応して海藻によって生産さ
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プリティシュコロンピア州および北部ワシントン州産の新種 P
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まで混同されていた P
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*青森県水産増殖センター (
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4青森県平内町茂鴻月泊 1
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)
紳東京水産大学藻類学研究室(108東京都港区南45
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ベ,それぞれの生長や成熟条件などを明らかにした。
のイギス科に属し,北海道南部以南の本邦の沿岸に広
これらの結果を踏まえて著者らはエゴノリ養殖のため
1
9
7
0,NAKAMURA 1
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6
5
),主に寒天
の効率的な人工種苗の生産や養成の方法を検討するた
原藻として利用されているが,徳田ら(19
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) は「新
め,いろいろな光周期と温度を組み合わせた条件下で
潟,佐渡,能登ではエゴノリ Camt
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四分胞子体及び雌性配偶体の生長特性や雌雄配偶体の
からエゴテンあるいはエコeモチを作っており,福岡で
混合猪養広よる果胞子の成熟や放出条件などを調べ,
親しまれている『おきうと』もエゴノりを材料として
更に人工種苗の天然海域での養成試験を行った。以下
いる」と記している。また,一部の地域では酢の物に
にその結果を報告する。
く見られ(千原
して生食することも知られている(工藤他
1
9
8
6
)。
全国及び青森県における最近 1
4
年間の漁獲量の変化
材料と方法
(
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)を見ると,年による豊凶の変動が大きい上に,
漸減の傾向も窺われる。そのため,エゴノり漁業者は
9
8
7
年 8月2
1日に青森県三厩村
材料のエゴノリは, 1
天然藻体よりも安定的に多量に収穫できる養殖技術の
上字鉄 (
F
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)の水深 3mから採取した成熟した四分
開発を望んでいる。
胞子体である。藻体からよく成熟した枝の一部分
これまでエゴノリの養殖や人工採苗についての報告
5-10cm を十数本切り取り,ベーパータオルまたは
はないが,能登谷 (
1
9
7
9
)は室内培養により生活史を
筆を用いて表面に付着している他の藻類やごみ等を取
完結させ,雌雄配偶体はごく小さい体のうちから成熟
り除き,滅菌海水で数回洗浄した後,二酸化ゲルマニ
し,受精して果胞子を形成すること,四分胞子体は配
ウムを 5ppm 加えた滅菌海水中に数時開放置して胞
偶体に比べてはるかに大きく成長すること,更に,四
子の放出を待った。放出された胞子は直ちに実体顕微
分胞子体及び配偶体の生長に及ぼす温度の影響を調
鏡下でマイクロピベットを用いて吸い取り,新たに用
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)
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1週間後にこれらの胞子は発芽生長して雌雄の判別
ができるようになったため,それぞれの配偶体は分離
して培養,保存した。また,一部は雌雄配偶体を混合
培養して果胞子を得,更に果胞子を発芽させ,次世代
意した滅菌海水中に移し,更にそれらの胞子を別の滅
の四分胞子体を得た。
菌海水へ移す操作を数回繰り返して胞子の洗浄を行
四分胞子体及び雌性配偶体の生長は, 500ml 丸底
い,最後に Grund改変培地 (MCLACHLAN1
9
7
3
)の中
フラスコを用いて通気培養し,温度は 1
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2段階の各条件下で観察した。照度は全
組み合わせて 1
1
. 生長に及ぼす光周期と温度の影響
て 20001uxとした。それぞれの藻体は培養 1週間目ご
室内培養における四分胞子体の生長を Fig4に示す。
とに長さと藻体表面の水分を櫨紙でよく取り除いた後
300C では長日,中日いずれの条件下でも殆ど生長が
の湿重量を測定した。培養液には Grund 改変培地を
認められなかったが,短日条件下ではわずかに生長が
用い,藻体測定時にその全量を更新した。
認められ
人工種苗は, F
i
g
. 3 に示す手順に従い,温度 2
50C,
照度 20001ux,長日:条件下で雌性配偶体約 20gに成熟
5週間後には藻長 5.7mm,湿重量 30mg
に達したものの,他の温度条件に比べ生長量は小さく,
四分胞子嚢の形成は認められなかった。 250C では長
個体)を混
した雄性配偶体(藻長 3-5mmのもの約50
日および中日条件下で,既に 1週間後には四分胞子の
合して 4週間培養することによって得た。
放出が認められ,各培養条件中でもっとも早く四分胞
養成には藻長 1~5cm の四分胞子体が 15個体/cm 程
度着生した Pレモナ糸を,約 10cmの長さに切断して
子嚢の形成と胞子の放出が認められ
5週間後まで継
続して多量の四分胞子の放出が見られた。しかし,藻
養成篭の格段に 1
0
本ずつ結着した。養成篭にはホタテ
体は胞子を放出した部分から枯死し
0
段
貝養殖用の目合 4分,直径 50cm,高さ 15cmの 1
熟の遅い短日条件下のほうが大きな藻体となった。
式丸篭を用い, 1
9
8
8年 5月 7日に青森県東通村白糠
2
00C では四分胞子獲の形成は各光周期条件下とも 1
5週間後には成
(
F
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.2
)の沿岸の水深 5mに設置した施設で養成を開
週間後に認められたが,胞子の放出は長日と中日条件
始 し そ の 後 1か月ごとに 9月まで計 4回,藻体の生
下では 2週間後に,短目条件下では 3週間後にそれぞ
長(湿重量)と養成篭に着生した海藻類の湿重量を測
れ認められ,藻体の大きさは 250C に比べて長日と中
定した。
日条件下では大きく,短日条件下では小さかった。
1
50C では四分胞子嚢の形成は長日条件下では 2週間
・
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後に,中日と短日条件下では 3週間後に認められたが,
し,各組合せ条件の中でもっとも大きな藻体となった。
胞子の放出は 5週間後でも認められなかった。従って,
室内培養における雌性配偶体の生長を F
i
g
. 5 に示
2
50C および200Cにおける藻体のように胞子放出部分
す。四分胞子体とは異なり雌性配偶体は 2
50C でもつ
からの枯死流失は認められず,培養期聞を通じて藻体
50C と生長量は少な
ともよく生長し,続いて 200C,1
の重量が増加し続けた。特に,長日条件下ではよく生
くなった。 300C では藻体は枝の発生数が少なく,色
5週間後には藻長 44mm,湿重量 430mgに達
彩も賞褐色を墨し,他の温度条件下に比べ極端に生長
長し
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であった。
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5
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四分胞子体である。従って,養殖には大量の果胞子を
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エゴノリの生産対象となる藻体は夏季に大型となる
得て,果胞子発芽体を種苗とする方法を用いることに
なる。エゴノリの雌性配偶体は天然または室内培養い
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9
7
9
),
小体から成熟するため (NAKAMURA1965,能登谷 1
・
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ずれの条件においても四分胞子体より遥かに小さい媛
1雌性配偶体には数個の嚢架が形成されるだけで,そ
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未発表)であるため,種苗生
産のために使用するには少なすぎる。そこで,本実験
では雌性配偶体のみを分離培養することにより大型の
C-250C で雄性配偶体と
雌性配偶体を得,これを 20o
混合培養することによって多数の嚢果を短期間に形成
させ,採商に必要,十分な量の果胞子を一度に得るこ
が遅れた。また,光周期に関しては L、ずれの温度でも
とができた。
エゴノリはホンダワラ類の枝などに絡みついて成育
長日条件下ほどよく生長した。
これら各条件で培養した雌性配偶体に,成熟した雄
する特性を持っている。採苗操作で撚糸上に付着した
性配偶体を混合して培養したところ, 1
50C では L、
ず
果胞子は一定期間の培養によって長さ数 cmの藻体に
れの光周期においても 2週間後までに褒果の形成が認
生長するが,鈎状の枝を形成しな L、。しかし,その大
められたが,果胞子の放出は観察されなかった。これ
きさまでは付着器によって撚糸上から離脱することな
に対して, 2
50C と200C では L、ずれの光周期において
く生長する。その後,天然海域で養成すると,生長す
も 1週間後までに嚢果が形成され,果胞子の放出が認
るに従って枝先端に鈎が形成され,養成篭の網糸上に
められた。また, 300Cでは 4週間後まで観察したが,
絡み付き,かなりの藻体量にまで達した。したがって,
いずれの藻体にも嚢果の形成は認められなかった。
エゴノリ養殖には本研究で用いた養成篭の様に藻体を
2
. 天然海域での養成
流失させることなく,また鈎状枝の絡みつきやすい基
藻体の長さ 4-5cmのエゴノリ種苗は 2-3本の枝
を持つが,それぞれの枝の先端は未だ鈎状ではなかっ
質が必要と考えられる。
養成篭中の藻体の量は 7月までは増加したが
8月
た。しかし,生長するに従って鈎状に屈曲した枝の先
以降は減少傾向となった。これは 8月以降に養成場所
端を篭の網糸に絡ませて藻体を固定させながら生長す
の水温が急に上昇し, 200C を越えることもあったた
るのが認められた。
F
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.6
),四分胞子体の四分胞子放出部分からの枯死
め(
6月から 9月までのエゴノリの成育藻体と養成篭に
流失が始まったことによるものである。これと同様の
付着した他の藻体の湿重量の増減を Table1に示す。
ことは本実験における四分胞子の生長に及ぼす温度の
4
0
3g となり,そ
エゴノリの湿重量は 7月に最大の 1
影響や能登谷 (
1
9
7
9
)の室内培養実験の結果からも明
れ以降 8月からは四分胞子の放出部分から藻体の枯死
らかである。
最近,ウミゾウメン(四井
流失が認められ,減少傾向に転じて
9月には約 6
1g
回
となった。
養成篭に付着,成育した他の藻類のうち,クシペニ
1
9
8
9
)やムカデノリ(右
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9
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)で試みられているように撚糸に栄養体の組
織を直接付着させ,その再生による栄養繁殖を利用し
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た簡便な養成法が報告されているが,エゴノリについ
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ても今後更に簡便な養成法を検討したい。
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00-120001ux (14L:10D) または 200C・
500-10001ux
いた糸状のカルス様細胞塊を液体培地に移し, 1
50C・
(
1
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1
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)で培養したところ,前者の条件下では糸状のカルス様細胞は色素体の多い球形の細胞に発達し,それ
らの細胞から葉状体(胞子体)への分化が認められ, 6か月後には仮根様細胞の形成まで認められた。しかし後
7 東京水産大学藻類学研究室)
者の条件下では葉状体への分化は認められなかった。 (
1
0
8東京都港区港南←5
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)の生態展示が盛ん
入されたものである。なお,イワヅタ類は形態的に似
に行われるようになってきた。これは海産動物の展示
2種類の中では,①C
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たものが多く,例えばこの 1
が海藻のような大型植物のまったくない,自然とは異
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aとイワヅタ,また②タカノハヅタ (
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)とイチ
なった水槽内て-行われていた状態を改善するものであ
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.5
)およびクロキヅタ (
F
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)はそれぞれ
イヅタ (
る。かつて海藻を模した人造物を水槽内に配置した時
よく混同される種であり,種の同定には注意を要する。
期もあったが,それは展示生物の棲む天然の景観を演
実際,本調査でもイチイヅタをタカノハヅタと同定し
出することにはならず,逆に不自然な状態を印象づけ
ている例が,送付されてきたイワヅタの写真から判断
た。イワヅタ類のような生きた海藻の水槽内の生育管
された。
理が可能になったことにより,以前に比べ,より自然、
各水族館でのイワヅタ類の入手方法は,①鑑賞魚等
な環境下での海産動物の展示が可能となった。展示さ
販売庖より購入(回答数 1
2館:C
.
ρrolifera,へライワヅ
れている種類も豊富であり,中には本邦には分布して
タ,ピャタシンヅタ,スリコギヅタ,センナリヅタ,
いない種類もある。そこで,全国の水族館におけるイ
タカノハヅタ,イチイヅタ
!
lロキヅタ),②各水族
ワヅタ類の展示状況を調べるために,日本動物水族館
館間での生物交換(2館:C,trol
グe
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,フサイワヅタ),
7
5館)にアンケートを
協会に所属している全水族館 (
③水族館周辺の海岸で採集(2館:へライワヅタ,フ
依頼し,展示に用いられているイワヅタ類の種類,展
サイワヅタ,スリコギヅタ,エツキヅタ),④流入海
示目的・方法などの情報を収集した。その結果をここ
水からの自然発生(1館:へライワヅタ,スリコギヅ
に報告する。
アンケートは 1989 年 7 月 ~8 月に実施した。アン
タ,タカツキヅタ,コケイワヅタ)で,約 70%の水族
館が鑑賞魚等販売広から購入している。聞き取り調査
c
ケート項目は,①イワヅタ展示の有無,②展示してい
によれば,鑑賞魚等販売庖では,上記の他に
るイワヅタの種類,③採集場所あるいは購入先(社名
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)を扱っている。 C
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[業種],輸入品の場合,輸入先の国名),④導入した
ネシア,フィリピンに分布する種であり,本邦からは
年月日,⑤展示の目的,⑥展示水槽の種類,⑦展示量,
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その生育に関する報告がないので,やはり C
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③補充回数(回/年),⑨展示による効果,⑮展示上
と同様に海外より輸入されたものと考えられる。なお
あるいは生育管理上の問題点,⑪今後の展示の継続に
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a は,今のところ鑑賞魚等販売庖で販売さ
7館(回収率
ついてであった。アンケート回収数は 6
れているだけで,水族館での展示はまだ行われていな
89%)で,このうちイワヅタ類を展示したことのある
L
。
、
水族館は 20館(約30%)あり,現在も展示を継続して
いる水族館は 1
3館(約 19%)であった。
イワヅタ類の展示の開始年は,① 1
9
8
7年 (7館),
②1
9
8
8年 (3館),③ 1
9
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6年
, 1
9
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9年
, (
各 2館),
2
0館で展示に用いたイワヅタ類は 1
2種類であった
④1
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5年(各 1館)で,特に 1
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。一部のものを除いて,種
以後に盛んになってきている。また圏内の水族館での
の同定は各水族館による。 Cauleψatrol
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年から開始されている。
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),フサイワヅタ (
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.
3
)などがよく
イワヅタ類を展示水槽内に導入した目的は,①より
展示に用いられている。最もよく展示されている C,
自然に近い景観を水槽内に作り出すこと (
1
2館),②
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併用は,本邦には分布しておらず,輸入業者など
水質の改善,安定化として(2館),③展示動物の餌
,H.
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料として (2館),④展示動物休息場として(1館),
動植物(イソギンチャク類,珪藻類)が,イワヅタ類
⑤イワヅタ類そのものを見せるため(1館)などであ
に付着し,藻体を汚したり枯死させたりするため,そ
った。約 70%の水族館が,展示水槽内の環境をより自
れらを繁殖させない対策が必要である(7館),③草
然に近いものにすることを目的としていた。イワヅタ
食動物,縄張りを持つ習性の魚類および砂底に潜る習
そのものを展示することを目的とした例ではへライワ
性の魚類と一緒に展示することは避ける (3館)と L、
ヅタ,ビャクシンヅタ,センナリヅタ,クロキヅタ7J-
った回答が寄せられた。
用いられていた。
水族館の展示に適したイワヅタ類の水槽内環境条件
イワヅタ類を展示水槽内に導入した効果について,
は,まだ充分に理解されていないようであり,生育管
①より自然に近い環境が作出でき,展示上の演出効果
理自体に苦労している水族館も多い。例えば,水槽内
が上がった(14館),②展示動物の休息場となり,動
の水温および照度の変化によって,展示中のイワヅタ
物が滋ち着いた (4館),③水質の浄化・安定化に対
類がすべて枯死してしまったという回答が 7例あっ
する効果があった(2館)と L、った回答があり,天然
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aは 180C 以下
た。特に水温に関しては,① C
海藻の水槽内導入の効果は高いようである。一方,イ
の低温になると枯死,②タカノハヅタは 300C 以上の
ワヅタ類を他の海産動物と一緒に展示することによっ
高温になると枯死,③クロキヅタおよびへライワヅタ
て,次のような問題点も生じている。それは①イワヅ
は 230C 以上になると成熟し,配偶子を放出して枯死
タ類の藻体に付着し水槽内に導入された動植物が繁殖
するなどといった回答が見られた。こうしたことから,
し,当初の目的を達成することができなかった(2館),
イワヅタ類の生育管理には対象種の分布域と天然にお
②イワヅタ類が繁茂し過ぎて,本来の展示対象物を被
ける生育条件をよく把撮し,一緒に展示する動物の生
ってしまった(1館),③イワヅタ類の生育を保つた
育条件も考慮した上で,種の選定および水槽内の環境
めに,水槽底面の清掃や魚病治療用の投薬ができなく
条件の設定を行う必要がある。
な っ た (1館)などである。
現在,イワヅタ類を展示している水族館は,すべて
イワヅタ類の生育管理上の問題点あるいは留意点に
今後も展示を継続して行く計画をもっており,さらに
ついては,①水槽内の水温や照度がイワヅタ類の生育
将来展示を予定している水族館も 4館あった。水族館
条件に合わず,枯死してしまう場合が多いので,生育
でのイワヅタ類の生育管理は,水槽内の環境条件さえ
環境条件をある程度厳密に制御する必要がある(9
整えばそれほど難しいと恩われないので,今後多くの
館),②イワヅタ類の藻体上に着生し,繁茂しやすい
水族館においてイワヅタ類をはじめとする海藻展示が
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盛んになり,より自然な条件に近い展示水槽がふえる
深謝する。また,アンケートにご協力頂いた水族館に
ことを期待している。最後に海外から喜多入された動植
お礼申し上げる。一部のイワヅタ類の標本を提供して
物そのもの,あるいはそれと共に運び込まれた生物が
下さった神戸大学理学部附属臨海実験所の榎本幸人教
日本国内で自然繁殖することによって生態系を乱すこ
授,並びに東京水産大学の塩津憲君にも感謝の意を表
とがあるので,海外からの動植物の移入には充分注意
する。
を払う必要があることを付記しておく。
本稿を作成する機会を与えてくださり,さらに本稿
のご校閲を賜った北海道大学理学部の吉田忠生教授に
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日本藻類学会秋季シンポジウム講演要旨
1
) 紅藻の生育水深と紫外線
これらのことから,紫外線吸収物質は浅所の強い紫
前川行幸(三重大・生物資源)
外線から藻体を保護する役割があると考えられ,紫外
三重県志摩半島沿岸の低潮線付近の浅所および水深
線吸収物質をほとんど持たない,もしくはまったく持
25-30mの深所から採取したいくつかの紅藻につい
たない深所の紅藻は,浅所では生育できないものと考
て,光合成や光合成色素の特性および紫外線吸収物質
えられた。
の分布などを測定し,紫外線も含めた光環境の面から
紅藻の垂直分布特性を解明しようとした。
4
0
0
7
0
0nm) の光環境からみた場合,太
可視光域 (
陽光に近い白色光と水深 25m付近の波長特性に近似
2
) 海洋における藻類の炭酸カルシウム沈着と地球環
境
岡崎恵視(東京学芸大)
させた緑色光の下で光合成一光曲線を求めたところ,
大気中の CO2濃度は現在では 340ppmであるが,
浅所産のものは白色光を,深所産のものは緑色光を効
1世紀末には
過去200年間に確実に増加しており, 2
率よく光合成に利用していた。これはクロロフィル a
560ppmに逮すると予測されている。その結果, CO2
に対するフィコエリスリンの含有比 (
PE
l
Chl吟が,
の「温室効果」によって地球の平均温度は 30C上昇
浅所産のものでは 1-4であるのに対し,深所産のも
し,海水面は平均 65cm上昇すると予想され世界的に
のでは 4-9と高いためである。すなわち,浅所産お
危倶されている。現在の大気中には,地球に存在する
よび深所産紅藻はそれぞれの生育水深の光環境によく
炭素量のわずか0.001%しか存在せず,海洋にはその
適応した光合成特性と色素特性を持っていた。
5
6
倍,堆積石灰岩中には 9万倍の炭素が存在している。
次に,深所の紅藻が浅所に生育できない理由を明ら
しかし原始大気は 97%もの CO
2を含み,現在の金星,
かにするため,紫外線による光合成の阻害と紅藻や藍
火星の大気組成と類似していたが,地球には液体の水
藻特有に含まれる紫外線吸収物質を考えた。紫外線は
が存在できたことから ,CO2はこれに溶け,海洋で
水中では急激に吸収されるが,水深 5mでも水面の
石灰岩が形成され,この中に CO2が包埋されたと推
程度あり,これまで考えられていた以上に紫外
約 10%
定されて L、る。この過程では,十数億年の海洋生物に
線は水中に透過する。紫外線や強光が紅穫の光合成に
よる石灰化が重要な役割を演じたとされている。海洋
及ぼす影響を測定したところ,浅所産のものは阻害の
での石灰化は,主に石灰藻,珊瑚虫,有孔虫及び軟体
程度が少なく,生育水深が深くなるにつれ限害が顕著
動物などによって行われている。これらの生物は海水
3
5m から採取された深所産
に現れた。特に水深 25-
中 (pH8
.
2
)に豊富に存在する HC03"を使 L
,
、
0分照
紅藻では,紫外線を含む太陽からの直射光を数 1
射しただけで光合成活性は失われた。
2HC03
"+Ca
2+ー....CaC0
3+ H
20+C0
2
なる反応で炭酸カルシウムを形成する。石灰藻や,体
紫外線吸収物質の生態学的な役割を明らかにするた
内に共生藻をもっ珊瑚虫や有孔虫の場合は,この反応
め,様々な水深から採取された紅藻について紫外部吸
は光合成と共役しており,光合成の CO2固定が石灰
光度を測定し,紫外線吸収物質の量を比較した。その
化の駆動力となっている。大型石灰藻の場合には,外
結果,水深 5m以浅の浅所から採取された紅藻には
部海水から隔離された石灰化の為の「半閉鎖空間」が
紫外線吸収物質が多量に含まれているのに対し,水深
存在し,上記反応を確実なものとしている。現在の海
25-30mから採取された深所産紅藻にはごくわずかし
か含まれておらず,紫外線吸収物質が検出されない種
洋で,これらの生物による年間の石灰化量については
詳細は不明である。最近,人工衛星の CZCS像によ
類もいくつかあった。水深 2mの浅所から採取され
る円石藻類(ハプト植物門)の赤潮の研究から,北西
たミゾオゴノリと水深 25mから採取されたトサカノ
ヨーロッパの大陸棚では,少なくとも年間32
万トンの
リを用いて, 0-10mの範囲で移植実験を行ったとこ
CO
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2が炭酸カルシウムとして ,E
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ろ,いずれの場合にも浅所に移植されたものは紫外線
て沈着されていると推定されている。また珊瑚礁での
吸収物質が増加し,深い場所に移植されたものについ
石灰化量は, CO2に換算して年間 6.2-62億トンと試
ては紫外線吸収物質は減少した。
算されており,これは年間の化石燃料消費量(約200
3
9
8
億トンの CO
-30%にも相当する。海洋で
2量)の 3
石灰化時には問題にならない。しかし,この有機物の
の石灰化は,前述の式で示されるように,石灰化が進
一部は,いずれは海水中で分解され, CO
2 となると
行すれば,海水に溶存している HCOaから大気中に
すれば,どの程度分解されずに留まるかが,海洋生物
逆に CO
2が放出されることになる。石灰藻や珊瑚虫
の石灰化の意義を論ずる上で重要な点となる。
は,この CO
2を光合成により有機物中に固定するので,
399
一学会録事一
シンポジウム終了後,引き続いて同会館において懇
1
. 1
991・92
年度会長及び評議員選挙
去る 8月28日に投票用紙と選挙人名簿を発送し,次
期会長と評議員の選挙を実施した。 9月 1
5日に投票を
親会が開催された。会は世話人の横浜康継氏の開会の
7日に石川依久子・岡崎恵視(東京学
締め切り 9月 1
芸大学)両氏の立会いのもとに開票が行われ,次の方
々が選出された。
会長有賀祐勝
夫氏(東海大学)の乾杯の音頭で幕を聞け,料理を楽
しみながら 2時間近くにわたってなごやかに行われた。
シンポジウム参加者は次の通り (0印は懇親会出席
評議員
舘脇正和・増田道夫(北海道地区)
小河久朗(東北地区)
井上動・山岸高旺・渡辺信(関東地区)
石川依久子・福島博(東京地区)
岩崎英雄・喜田和四郎(中部地区)
榎本幸人・中原紘之(近畿地区)
大野正夫・月舘潤ー(中国・四園地区)
香村真徳・右田清治(九州地区)
辞に始まり,小林弘会長の挨拶と地元静岡の山田信
者
)
。
秋岡英承 o鯵坂哲朗,足立恭子
三雄, 0石川依久子 o市村輝宜
o有賀祐勝,石上
o出井雅彦 o井
上 動 , 猪 熊 正 則 o恵良田真由美 o太田雅隆,大
森長朗 o岡崎恵視, 0奥田武男 o高 坤 山 o加
崎英男, 0片山吉子康, o
J
I
I井浩史
亀一弘, 0小 林 弘 o坂西芳彦
o河合正充 o小
o津口友宏 o白
岩善博,新庄尚史 o鈴木章方, 0瀬戸良三,立沢秀
高
, 0都築幹夫 o徳田 康 o長島秀行 o中西弘
2
. 日本藻類学会秋季シンポジウムと懇談会
1
9
9
0
年1
0月 1日,日本植物学会第 5
5回大会関連集会
として日本藻類学会秋季シンポジウムが横浜康継(筑
波大学) ・片山富子康(東京学芸大学)の両氏を世話人
にして,静岡市のターボール会館で開催された。座長
は有賀祐勝氏(東京水産大学)で,前川行幸氏(三重
大学)による「紅藻の生育深度と紫外線」と,岡崎恵
視氏(東京学芸大学)による「海洋における藻類の炭
酸カルシウム沈着と地球環境」の 2つの講演があった。
一,根木由美子 0野崎久義 o能登谷正浩 o馬場賂
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大輔, 0前川行幸,正置富太郎,増田道夫, 0松本正
喜 o真部永地 o真山茂樹,マりベル・ディオユシ
全国から 60名の参加者があり時間半にわたって講
演と活発な論議が行われた。
運営にわたる全てに行き届いた配慮を頂いた。記して
オ・セセ o三浦昭雄,三浦有樹 o御園生拓 o本
村泰三,山内貞次 o山岸高旺,山田尚志 o山田信
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, 0山中良一,山本正之
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横浜康継・片山野康氏には,会場の手配から当日の
お礼を申し上げる。
日本藻類学会編集委員会移転のお知らせ
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1年 1月 1日から編集委員会の宛先が変ります。 1
9
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1・1
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2年度は, I
藻類」への投稿原稿の送付ならびに
編集関係の連絡は下記宛にお願いします。
干184小金井市貫井北町← 1-1
東京学芸大学教育学部生物学教室内
日本藻類学会編集委員会 Tel
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報
本会会員 竹本常松氏は去る 1989年 1月23日逝去されました。謹んで哀悼の意を表します。
日本藻類学会
本会会員 遠藤光治郎氏は去る 1989年 B月20日に逝去されました。謹んで哀悼の意を表します。日本藻類学会
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お知らせ
第 4回国際藻類学会議
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第 4回国際藻類学会議は 1991
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1年 2月
参加される方は下記の事務局に直接申込むか,日本交通公社に代行を委託してください。登録料は 1
1日までは 2
7
0ドル,それ以後は 340ドルとなっています。申込み用紙は SecondC
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rについています。
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なお,日本では日本交通公社を O伍 c
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lAgentに指定することにしました。会員には日本交通公社から
の連絡が届く筈ですが,サーキュラーの請求や登録の代行などを含めて,お問合せは次のところにお願いします。
〒100東京都千代田区麹町←3-5
日:本交通公社麹町支庖
国際会議センター
担当:石井・花山
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l03-239-9286
FAJ( 03-239-9285
(北大・理吉田忠生)
第1
4回国際海藻シンポジウム
XIVthIntemationalSeweedSymposium
第1
4回国際海藻シンポジウムは, 1992
年 8月16-21日にフランスのプノレターニュ地方で開催されます。 1
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1
8
日はプレストで,また 1
9
2
1日はサンマローに移動して行われます。本シンポジウムには,全体講演,招待者に
よる特別セ"/ション(“ミユシンポジウム"),通常発表,ポスター発表,ワークショップ,海藻製品の展示など
が含まれています。現在ならびに将来利用可能な大型藻と徴細藻の生物学,これら藻類及びその製品の開発と利
用などが中心テーマとなります。また,シンポジウム中日のエタスカーションのほか,シンポジウム前後のプル
ターニュ地方・北ヨーロッパ・地中海地方などへのエクスカーション,同伴者のための特別プログラムが検討さ
れています。セカンドザーキュラーその他の案内を御希望の方は,下記事務局宛にご連絡くださ L、。セカンドサー
キュラー申込用紙は,東京水産大学藻類学研究室にもあります。
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「創薬基礎科学研究の推進に
ついて(勧告 )
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平成 2年 1
1月
日本学術会議広報委員会
日本学術会議は,去る 1
0月1
7日;から 1
9日まで,第 1
1
0回総会を開催しました。今回の日本学術会議だよりて怯,その総会
で採択された勧告等を中心に.同総会の議事内容等についてお知らせします。
日本学術会議第 1
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回総会報告
日本学術会議第 1
1
0回総会(第 1
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期・第 6回)は,平成
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0月1
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9日の 3日間開催された。
1 総会第 1日目の冒頭に,先に逝去された,時永淑会員
(
第 3部)及ぴ大谷茂盛会貝(第 5部)を追悼して黙祷を
捧げた。続いて,会長からの経過報告,各部・委員会報告
の後,内規改正,勧告,対外報告の 3案件の提案説明が行
われた。これらの案件については,岡田の午後の各部会で
の審議を経た上で,第 2日自の午前中に審議・採択された。
2 今回総会で採択された事項は次のとおりである。
(l)日本学術会識の運営の細則に関する内規の一部改正
4
期最後の総会が 5月(通常は 4
本件は,①来年春の第 1
月)開催になったことに伴い
r
副会長世話担当研究連絡
委員会の運営に関する総会決定」の適用期間を 1か月間
延長するとともに,@第 1
4
期限りの措置として,地球圏一
生物園国際協同研究計画(IGBP)のフォローアップ組織とし
て,地理学研究連絡委員会に r
IGBP
専門委員会」を設置す
るために,関係各部等の研究連絡委員会委貝定数について
必要な処理を行ったものである。
(
2
)創業基礎科学研究の推進について(勧告)
本件は,薬科学系の 3研究連絡委員会と薬理学研究連絡
委員会が従来からの検討結果を勧告案として取りまとめ,
第 7部提案として,今回総会に付議したものである(この
勧告の詳細は,別掲参照 Lこの勧告は,同日午後直ちに内
閣総理大臣に提出され.関係省庁に送付された。
(
3
)第 6常置委員会報告一外国人研究者・大学院留学生受
入れに関する問題点と改善の方策についてー
本件は,第 6常置委員会が,今期の重要課題のーっとし
て審議を重ねてきた結果を「対外報告」として取りまとめ
たものを,外部に発表することについて承認したものであ
る(この報告の詳細は,別掲参照)。
3 以上の諸報告及ぴ提案審議のほかに,特に,近藤会長
から.前回総会で討議された南アフリカ共和国科学者の我
が国入国をめぐる諸問題については,その後.外務省と折
衝した結果,ピザ発給手続きの合理化措置が講じられ,国
際学術連合会議(IC
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)の理解が得られたとの報告があっ
た。また,提案事項採決後行われた自由討議では,大学等
高等教育関係予算拡充問題.遺伝子操作に関する法規制l
問
題等について意見交換が行われた。
4 第 2日目午後には
r
特別委員会審議状況報告に基づ
く意見交換」が開催された(この意見交換の詳細は,別掲
参照).また,第 3日自の午前中には各特別委員会が,午後
には各常置委員会がそれぞれ開催された。
創薬基礎科学研究の推進に
ついて(勧告)
(勧告本文)
優れた医薬の創製すなわち創薬の研究は,空前の老齢化
社会を目前にして,健やかな長寿を目指す健康社会実現の
ため,さらには国際的立場から地球上の全人類の福祉に貢
献するため,我が国にとって大きな意味を持つものである。
特に,多くの成人病,老年病,またエイズゃいわゆる難病等
についての的確な予防薬・治療薬の創製が待望されている。
しかしながら,これらの疾患に対する優れた医薬の創製は
世界的にみて,医薬創製のよりどころとなるべき基礎理論.
研究技術の発展が十分でないため遅々として進んでいない。
とりわけ我が国は先進国の一角を占めているとはいえ.
大学,企業,公的研究機関共に,ひとつの疾患の予防・治
療に変革をもたらし得るほどの画期的医薬創製の実績に乏
しし国の内外から研究態勢の遅れが指摘されている。と
はいえ,最近のバイオサイエンス分野の急速な展開と.我
が国科学者のこの方面での活躍の実績をみるならば,学際
的な創業基礎科学研究の推進を図札これによって人類の
福祉向上に貢献することは,現下の我が国にとって緊要の
課題である。
このため,早急に創薬基礎科学研究の推進組織を設け,
これを核とした強力かつ広範な研究態勢の確立を図るべき
である。これに当たっては.医薬の創製における倫理の噂
重を基本理念とし,生体機構及び病態の解析研究とそれに
基づいた独創的・函期的医薬の創製を指向する分子設計並
ぴに薬効・安全性評価の基礎理論の樹立,さらに薬効・安
全性の測定技術・ヒトの病態のシミュレーション技術等,
各種の新技術の開発研究を特に重視すべきである。
この研究推進組織の設置には,関係省庁が関与すると共
に,地方自治体,大学及ぴ民聞の参画を可能とし.また,
関連科学各分野の学際的なネットワークを構築するなど多
次元的な協力と交流による研究の推進を図るため,格段の
効果的措置を諮じ得る形態とすべきである。
日本学術会議は,創薬基礎科学研究の推進を図るため,
上記の趣旨に基づいて必要な施策を速やかに講ずるよう勧
告する。
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4
第 6常置委員会報告一外国人研究者・
大学院留学生受入れに関する問題点と
改善の方策について一(要旨)
(平成 2年 1
0月1
8日 第1
1
0回総会承認)
外国人研究者・大学院留学生の受入れを促進するうえで,
言語,研究環境,外国人研究者の任用,大学院留学生の学
位,外国人研究者・大学院留学生の選考が問題になる。
日本語能力は研究の対象とする学問分野や研究課題との
関係が留意されねばならない。分野によっては, 日本語能
力は日常生活に必要なもので足り,研究のためには英語の
能力が必須である。研究者の受入れに当たり,その研究に
耐え得る日本語又は英語の能力を備えているかを十分に審
査しておくことが,研究を実りあるものとするために必要
である。
貧弱な研究設備のまま,また十分な研究費を持たないま
まで外国人研究者を受け入れる事は受け入れた外国人研究
者を失望させるだけでなく, 日本人研究者の研究を阻害す
る。また劣悪な居住環境や,事務局等の対応組織の不備も,
外国人研究者の研究活動を妨げる。国は,研究環境を整備
することに対して十分な予算措置を講ずべきである。
我が園の大学における外国人研究者の任用は,その道が
関かれているとはいえ,まだ十分でない。外国人研究者の
任用に関して広〈情報を提供する機関の設置,あるいは大
学等において外国人研究者を一定数受け入れる体制の確立
が望まれる。
大学院留学生の博士学位の取得は,帰国後の処遇と関係
して問題となっている。受入れ大学院において,博士学位
の取得促進につき一層の改善努力が払われることが期待さ
れる。
外国人研究者の選考については,受入れ倶J
Iが研究者の素
質をよく理解し,公正な基準によって行うことが大切であ
る。大学院留学生については,素質の多様化と学生数の急
増に伴い多くの問題が生じており,その選考方法に対し抜
本的改善が要望される。
解剖学研究連絡委員会報告一日本における
解剖学の教育と研究(現状の考察と将来へ
の展望)一(要旨)
(平成 2年 9月2
1日 第7
5
8回運営審議会承認)
自然科学の急速な発展に伴い,医学部・医科大学におけ
る教育・研究・診療のすべての分野に,大きな変化が生じ
た。すなわち研究手法の開発,研究機器の発達により,既
存の学問領域の進歩に加えて,新たな学問分野が分化し,
教育内容は多様化すると共に著しく増大した。さらに人口
の増加と高齢化,経済の成長など種々の社会的要因の変化
も複合されて,医学における教育と研究の重点と目標にも
変化が生じた。それらは,これまで医学の基礎を形成して
来た伝統的な講座に,とりわけ強い影響を与え,その在り
方について検討し,改善をはかる必要性を生じさせた。
本報告は,このような状況を踏まえ,我が国における解
剖学の教育と研究について,現状を考察し,今後の在り方
に関する指針をまとめたものである。報告では,解剖l
学の
定義と使命.医学教育と研究における解剖l
学,解剖学教室
の構成,解剖学者の養成,医学部他教室及び社会との関係
などの,現状と問題点について検討し,医学の変貌に対処
すべき改善の方途を明らかにするど共に,将来に向けての
展望が示唆された。
総会中の「特別委員会審議状況報告に
基づく意見交換」
今回総会の第 2日自の午後には 1時から 4時間にわた
って「特別委員会審議状況報告に基づく意見交換」が行わ
れた。従来この時間帯には,その時々の学術上の重要課題
を取り上げて,会員による「自由討議」が行われてきた。
今回は,これに代わり,第 1
4期も 2年余を経過し,余すと
ころ 9か月足らずとなったこの機会に,今期の当初に決定
4期 活 動 計 画 に お い て 緊 急 に 調 査 審 議 を 行 っ
された第 1
て第 1
4
期中に適切な形で報告・提言を取りまとめるべき課
題」ごとに設置された各特別委員会から,今までの審議状
況を報告してもらい,それに基いて会員聞の意見交換を行
って,各特別委員会の今後の審議の参考に供することにし
たものである。
1 まず最初に,医療技術と社会に関する特別委員会の水
越治委員長(第 7部)から,同委員会における「脳死をめ
ぐる問題」に関する審議の経過を取りまとめた「中閉まと
め」について報告がなされた後日本人の国民性に根ざ
臓器移植を必要とする患者と
した死の概念との関わり j. r
臓器提供者の需給関係の問題 j. r
死の認定基準のあり方 j.
「前期の学術会議における脳死問題に関する審議状況との
関係」等について意見交換が行われた。
2 次に,農業・農村問題特別委員会の水間豊委貝長(第
6部)から,同委員会が今後取りまとめることを予定して
いる「農業・農村のもつ今目的意義と課題(仮題 )
j の概要
について報告がなされた後他の先進諸国の農業との比
較の必要a性j. r国内外の政治との関わり j. r
世界の食糧問
他産業を絡めた農
題に対する日本農業の果すべき役割 j. r
業・農村の振興策」等について意見交換が行われた。
3 最後に,人間活動と地球環境に関する特別委員会の吉
野正敏委員長(第 4部)から,同委員会が現在取りまとめ
を行っている「人間活動と地球環境に関する日本学術会議
jについて報告がなされた後地球環境教育
の見解(案 )
国際学術協力事業等国際的対応のあり方 j. r
医
の重要性 j. r
学・保健問題との関わり j. r
地球環境保全と経済成長との
関係 j. r
南北問題との関わり」等について意見交換が行わ
れた。
第1
5
期日本学術会議会員選出のための
登録学術団体の概況
本会議では,現在第 1
5期(平成 3年 7月2
2日 平成 6年
7月2
1日)会員(定員 2
1
0人)選出のための手続きが進め
られているが,先般 6月末日を締切期限として,学術研究
団体からの登録申請が受け付けられた。その後日本学術会
談会員推薦管理会で審査が行われ,結果は次のとおりであ
った。
学術研究団体の登録申請の審査結果
申請団体数....・ ・
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日本学術会議月報平成 2年 1
2月号に掲載されるので,御
参照願いたい。
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御意見・お問い合わせ等がありましたら,下記ま
でお寄せください。
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. 387-390
大葉英雄:日本の水族館におけるイワヅタ類の展示 (Hideo Ohba: E
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0札幌市中央区北 3条西 7丁目
北海道第二水産ピル 4階
阿寒観光汽船株式会社 0
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4北海道阿寒郡阿寒町字阿寒湖畔
6
0千葉市春日 1
1
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有限会社 シログ商会 2
北海道栽培漁業振興公社
協和醸酵工業株式会社研究開発本部商品開発部センター
1
0
0東京都千代田区大手町 1
6-1 大手町ピル
全国海苔貝類漁業協同組合連合会 1
0
8東京都港区高輪 2
1
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有限会社 浜野顕徴鏡 1
1
3東京都文京区本郷5
2
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株式会社ヤクルト本社研究所 1
8
9東京都国立市谷保 1
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弘学出版株式会社森田悦郎 2
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I崎市多摩区南生田 6
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田崎真珠株式会社団崎海洋生物研究所 7
7
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3徳島県海部郡日和佐町外ノ牟井
神協産業株式会社 7
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5 山口県熊毛郡田布施町波野9
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理研食品株式会社 9
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5宮城県多賀核市宮内 2丁目 5番 60号
1
川
1
川
聞
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目
1
附
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剛
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目
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山
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川
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海藻を総指的に論じた待望の書グ
[海藻資源養殖学│
徳田
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小河久朗著
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東 京 大 学 農 学 部 高 知 !大 学 農 学 部 東 北 大 学 農 学 却 ; )
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海藻の資源や養殖について初めて総括的
に取揚げた待望の書。ノリ怠始めとする個
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々の海藻養殖の現状と将来展望から、 4
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生育環境 問.海藻の利用 N.世
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の養殖法、新品種形成の場状まで、実に幅
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広い観点から論じ尽した海藻入門の決定版。
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海藻養殖 NJ
の海藻養殖の引状咽.海議養殖の
研究者・学生・養殖業者の熱い要望に応え
将来 t展望
て遂に刊行グ
報処理印刷
ワープロ・データベース
フロッピー・磁気テープが印刷へ直結
中西印刷株式会社
取締控社長中西
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※レタリングシートの総合カタログが出米ました。下記の住所ヘカタ ログをご請 求
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③ 5型変形 ピンセット
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福代康夫・高野秀昭
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千原光雄・松岡数充川
定価 1
3,3
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0円(干 3
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赤潮の発生を防除するためには,赤潮の発生原因となる穫をできるだけ正確に分類,同定する,
こ と が 必 要 で あ る。 本 書は,主に日本近海およひ、
日 本 の 海 水 既 に 出 現 す る2
0
0種 の 赤 潮 生 物 を 収
録しだものであり,その貴重な顕微鏡写真,録画,解説,文献等と共l
乙赤潮生物の分類・同
こLlt¥携の書である 。 本 書のえとなった「赤潮生物シート.J(水産庁 1979~1984) は 6 年聞にわた
定l
って集めたものを,今回改めて分類群別に編集し,近年の新知見を加えて現状にあう書とした。
〔
特 色〕 収 録 種 は , 藍 藻 8種 , フ リ フ ト 藻 2種 , 澗 鞭 毛藻 7
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00種 。 女 オ 種 見 開 き 2頁 に ま と め ら れ て お り , ま ず 写 真 ・ 図 ガ あ り , 続 い て写 真 説 明 , 和
文 記 載 , 英 文 記 載 , 文 献 が 記 述 さ れ て い る 。 * 写 真 は研 究 者 樹 置 の も の , お よ び 本 書 の だ め に
.
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新 し く 製作した。*写真・図はA.B
と記号ガ付けられ,和文説明ガ記されている。女平日
文記載は以下の特徴ガ記されている。@細胞の性状,外形と大きさ
生活史
@細胞構造
@生殖法,
O生 態 と 分 布 @ 類 似 種 と の 比 較 , 分 類 学 的 位 置 , 学 名 の 変 遷 @ そ の 他 ( 呈 内 容 見 本 〉
言、対レ々、、レ々、~、L〆子、-v"、レ"、く.r.、、レ〆守、..:,...-.-~、レ"、必〆~ゅ/子、&〆?、~〆子、レ〆?、4〆p、""子、必〆守、、v'、、レ〆T、、ν'ト、v"、v子、レf守、~戸下、レ~、シFトー.r.、""子、v"、、ν'子、v守、、v"、ι/子、レ々、、νd子、ょ.r.、占~、、'-"\ユ,
藻類の生態出関共編
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定価 1
3,1
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4円(干4
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0円)
1水 界 生 態 系 に お け る 藻 類 の 役 割一育 賀 祐 勝 *2水 界 環 債 と藻 類 の生 理一藤 田 善 彦 *3藻 類 の
生 活 圏一秋 山 優 *4海 洋 植 物 ブ ラ ン ク ト ンの 生 産 生 態一育 賀 祐 勝 *5湖 沼 に お け る 植 物 プ ラ ン
ク ト ン の 生 産 と 動 態 妓 本 充 *6自 然 界 に お け る 藻 類 の 窒 素 代 謝 和田英太郎串 7植 物 ブ ラ ン
7ト ン の 異 常 増 殖 飯 塚 昭 二 牢 8泡 藻 の 分 布 と 環 境 要 因 横 浜 康 継 ヰ 9河 川 底 生 藻 類 の 生 態一
小 林 弘 判O
汽 水 域 の 藻 類 の 生 態 大 野 正 夫 * 什 土 壊 藻 類 の 生 態一秋 山 優 *1
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3藻 類 と 水 界 動 物 の 相互 作 用一成 田 芭 也 *14藻 の パ ソ ジ ー ン一 山 本 鱈 子 川 5藻
類 の 細 胞 外 代 謝 生 産 物 と そ の 生 態 的 役 割 大和田紘一本 1
6藻 類 の 生 活 史 と 生 態 中 原 組 之 *17
藻 類 群 集 の 構 造 と 多 様 性一宝 月 隈 二
各章末に掲載の多数の文献は読者にとって貴重な資料となろう。
言、""ト、レ'宇、レF子、"々、レ'小、ν~、ν々、、レ"、く戸~、主/子、レ"、""ト、"々、..:..~":"、"守、可,守\"守、法,々、、.:..~、.:.
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シートでみ多摩の周定・分類
山岸高旺・秋山優編集
淡水藻類写真集
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第3
巻
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1巻・第 2巻 各 4
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克明な図により丁寧に解説する。
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植物組識学
猪野俊平著 樋物組識学の定義 ・内容・発達史から
研究方法を幅広く詳述した唯一の書。
定価 1
5.
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日本淡水藻図鑑
庚瀬弘幸・山岸高旺編 日本ではじめて創られだ
本格的な図鑑。淡水藻類の研究者や 7
1<に関係する
方々にとっては貴重な文献である。定価 3
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750円,非 会員各号 3,
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, 非会 員 7,
000円,欠号 1-2号
, 4巻 1
, 3号 , 5巻 1
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, 6- 9
増大号, 1-30巻索引 付) のみ会員 5,
巻全号。
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000円,非会 員 3,
000
円,創立 30周年記念 「藻類 J 繁引 , 1
- 30
巻
, 会員 3,
000円,非会員 4,
000円。
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. 山田幸男先生追悼号 藻類 25巻1
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8頁 山田先生の遺影 ・
経 歴 ・業績一覧 ・
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追悼文及び内外の藻類学者より寄稿 された論文 50
4. 日米科学セミナー記録 Con
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. B5版 ,xi
v+280頁 , 6図版 昭和 46
年 8月に札幌で 開催 された北太平洋産
海藻に関する 日米科学セ iナーの記録 で,20
編 の研究報告 (
英文)を掲載。価格 4,
000円。
5
. 北海道周辺のコンブ類と最近の増養殖学的研究 . 1
97
7
. B5版
, 6
5頁。昭和 49年 9月 に札幌 ‘
て 行なわれ
000円。
た 日本藻類学会主催 「コンブ に関す る講演 会」の記録
。 4論文と討論の要 旨。 価格 1,
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本誌の 出版 費の一部は文部省、科学研究費補助金「研究成果公開促進費」に よる
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8巻 第 4号
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(英文) 327
南 雲 保 - 原 慶 明 :本邦 マングロー フ
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分布
(英文) 333
増 田 道 夫 ・佐 々 木 真 人 :日本産紅泌 タシ ベ ニ ヒ パ 属 ((ギ λ1
1
)について
ラスチンと サイ卜カ ラシン Bのt
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(英文) 345
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• (英文) 355
オゾ ンホーノレと 海 藻の紫外部吸光物質との相 │
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(英文) 365
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および北 部 ワシン トン州
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桐 原 慎 二 ・能 登 谷 正 浩 ・有 賀 祐 勝
(英文) 371
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ノート
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ミの正 体
(英文) 383
能 登 谷 正 浩 ・有 賀 祐 勝 :縄 線 アラメの組 織 培 養
(失文) 387
大 葉 英 雄 :円本 の水 抜 館におけるイワノ'
タ頬の 展示
391
・
.
.
第 5同円本語i
類学会ワークショッ プ
(英文) 395
日 本 f!ii類学会秋季・/ンポジウム講演~行
397
学 会 銀事
399
円本学術会議だより
403
第 38巻 総 円 次
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V
本藻
類
学
4 一品
日

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