Patrick McCoy

Title:*Patrick McCoy Page:124 Date: 2005/03/08 Tue 16:26:56
東洋大学人間科学総合研究所紀要 第３号
東洋大学人間科学総合研究所紀要 第３号（
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東洋大学人間科学総合研究所紀要 第３号
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変な愛：
マゾヒズムの武州公秘話
パトリック・マッコイ
本論は、谷崎潤一郎の小品、
『武州公秘話』にひそむマゾヒズムの要素についての問題
を扱うものである。その主な内容は、戦で捕らえられた「女の首」について輝勝が抱く
妄想で、それは彼にとって去勢の妄想を象徴したものである。さらに、この空想に到達
するための方法と条件が次に展開する。その分析にはドゥールーズの提示したモデルを
用い、サディスティックな女の役割がマゾヒストの空想の実現には不可欠であるという
ことを明らかにするが、結果的に、輝勝は彼の完全な空想を実際は達成することはでき
ないで物語は終わる。
キーワード：谷崎潤一郎、マゾヒズム、文学、批評
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＊人間科学総合研究所・東洋大学法学部